みなさんが“フランス”という国から、連想するものは? 美食にファッションに芸術……などでしょうか。

実際にフランスで暮らしてみると「え、そんなことするの!?」と、驚くことがいっぱい。日本では知ることのなかった事柄が、日常のあちこちに転がっています。それはもう、ネタの宝庫!

そんなわけで、南仏で暮らしている私が、日々の生活の中で感じる意外な発見を、みなさんにもお伝えしていこうと思います♪

本日は「ワインとスナック菓子のマリアージュ」のお話です。

【食事の前にスナック菓子】

フランスには、食事前にお酒とおつまみを楽しむ「アペリティフ」という食前酒の時間があります。これはフランス人のライフスタイルのひとつで、ゆっくりできる休日や、クリスマスなどのイベント時には欠かせない習慣です。

おつまみとして出されるのはピーナッツなどのナッツ類にオリーブ、ミニトマトやラディッシュ(大根の場合も)などの野菜が定番なのですが……意外にも登場頻度が高いのが、ポテチやクラッカーなどのスナック菓子(!)。

また、当地のブラッスリー(※簡単な食事もとれるカフェバー)やレストランで食前酒を頼むとおつまみが出てくるのですが、カジュアルなレストランだと、ピーナッツやオリーブだけ、ポテチなどのスナックだけのことがほとんどです。

【ワインのお供にポテチ!?】

ビールにスナック菓子を合わせるのはなんとなく分かる。だけど、スナック菓子ってワインに合うのかな!? と思いませんか。

実はクラッカーや塩気の効いたプレッツェルなどは、そのままでもワインによく合うし、ポテチを食べながらワインを飲むフランス人も多いんですよ。これはちょっとびっくり……!?

以前、友人宅にお邪魔したときに、ポテチにまつわるこんなことがありました。食前酒の時間に、高価な甘口白ワインと一緒にポテチを勧められたのです。「え、こんないいワインのおつまみがポテチ!?」と、びっくり。

まあ、さすがにポテチだけをつまみながらワインを飲むことって少ないんですけどね。とはいえ、ポテチはワインのつまみのひとつとして、とてもポピュラーではあります。

そんなわけで、みなさんがもしフランスに行ったときに、食前酒のおともにスナック菓子を勧められてもびっくりしないでくださいね! ちなみにスナック菓子のあとには、フルコースのメニューが待っているので、食べ過ぎにはご注意を。

執筆・撮影:sweetsholic
Photo:(c)Pouch

▼フランス南西部フィジャックのホテルにて。アペリティフ時のスナック菓子。これだけで、もうお腹いっぱい!!