【最新シネマ批評】

映画ライター斎藤香が、オススメ作品を厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。

2021年がスタートしました!今年も映画界を盛り上げていきましょう!

というわけで、今回はイケメン軍団に頼ろうと思います。2020年に公開されたジャニーズ映画+おまけをご紹介しま~す。

スクリーンいっぱいに広がるイケメンの海!いいですね~。というわけで、傑作から珍作までありますよ~。ではいってみよう!

【滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie(主演Snow Man )】

ジャニーズ映画の最新作としてはPouchでもご紹介した滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie

昨年12月4日に公開されて大ヒット!現在ジャニーズアイランドの社長として大忙しの滝沢秀明が、現役アイドル時代に長く主演をつとめてきた舞台「滝沢歌舞伎」の初の映画化であり、愛弟子Snow Manを主演に迎えた渾身の1作です。

映画化することで「滝沢歌舞伎」をド正面の最前列という特等席で観られるというファンにはたまらない作品。ポイントはやはり腹筋太鼓! 鍛え抜かれた肉体を駆使して、腹筋で起き上がりながら太鼓を叩くイケメンたちの苦悶の表情がたまりません!

しかし、本作は完全にジャニーズファンに向けた映画であり、ファンじゃない人が見ると、何も説明がないまま、ダンスや時代劇が映し出されていくので、ちょっと戸惑うかも。それでもハマったら、あなたとジャニーズの相性はバッチリです!

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【オレたち応援屋!!(主演 A.B.C-Z)】

ジャニーズものまねでメキメキ頭角を現している河合郁人が所属するA.B.C-Z主演映画

本作も元はA.B.C-Zが座長を務める舞台「ABC座」の作品が原案です。ある島の伝統の雷神祭を復活させるために、応援屋が始動! 対立する高校生たち、祭りに反対する人々を説き伏せて祭り開催に向けて、応援屋のメンバーが奔走する物語。

A.B.C-Zメンバーに加え、ジャニーズJr.から井上瑞稀、猪狩蒼弥など人気ジュニアも出演しており、マニア度が高めの作品です。個人的には、A.B.C-Zが連発するギャグが不発に見えたのですが、これってすべり芸? これもA.B.C-Zの持ち味なのかな~と思いながら温かい目で鑑賞してください。

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461個のおべんとう(主演 井ノ原快彦)】

V6の井ノ原快彦と関西ジャニーズjr.なにわ男子の道枝駿佑が共演した、ほっこり家族映画。

「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美によるエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」の映画化作品で、主人公・鈴木一樹を井ノ原快彦、息子の虹輝を道枝駿佑が演じています。

一浪して高校に進学した虹輝のために3年間お弁当を作ると約束をした一樹。

シングルファーザーとしての葛藤や、両親の離婚、一浪して入学した高校生活で抱える悩みなど、さまざまな壁を親子で乗り越えていく姿が微笑ましく、エンドロールで披露されるイノッチ&道枝のデュエットもすごくいい! 道枝駿佑の小学生時代をジャニーズJr.の田村海流が演じています。

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弱虫ペダル(主演 永瀬廉)】

人気漫画をKing & Princeの永瀬廉で実写映画化。

アニオタで友達がいない坂道(永瀬廉)が、高校入学後、自転車競技に誘われたことをきっかけに、チームで勝利に向かって突き進んでいく喜びや自転車競技の面白さに目覚めていくという物語。

原作ファンの間ではViViの「国宝級イケメンランキング」1位にも選ばれた永瀬と、主人公・坂道のイメージが合わないという声もありましたが、映画は原作に忠実に敬意をこめて作られており、作品の出来の良さで不安の声を一蹴しました。

永瀬の一生懸命な演技と坂道のまっすぐな熱い気持ちが見事にリンクしており、爽やかな青春映画に。本作には坂道のチームメイトとしてジャニーズJr.の井上瑞稀が出演しています。

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窮鼠はチーズの夢を見る(主演 大倉忠義)】

水城せとなの人気漫画の実写映画化。大学の先輩(大倉忠義)と後輩(成田凌)が恋に落ちていく様を描いたBL映画です。

主人公が同性の後輩に積極的に迫られ、受け入れていく様を大倉が体当たりで熱演。ジャニーズがここまでやるか!という過激なシーンに驚きを隠せません!

浮気性の男性の役なので女性とのラブシーンも多く、ドキドキ要素満載。恋愛映画としても上質で、観客が彼らの行動や心に寄り添えるように、登場人物の気持ちを丁寧に描いているので心を震わせる作品になっています。

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【記憶屋 あなたを忘れない(主演 山田涼介)】

織守きょうやの小説をHey! Say! JUMPの山田涼介主演で映画化。

人の記憶を消すことができる記憶屋が、主人公・遼一(山田涼介)の婚約者(蓮佛美沙子)から遼一の記憶のみ消し去ってしまう。彼は彼女の記憶を取り戻すために記憶屋を探す~という物語。

必死に恋人の記憶を取り戻そうとする主人公を山田涼介が喜怒哀楽の表情豊かに熱演。恋人へのプロポーズシーンはまさにプリンス感満載で、さすがジャニーズ! ファンなら心の中で叫んでしまいそうです。「記憶屋」とは誰なのかというミステリーのお楽しみ要素もあり、見応えある作品です。

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浅田家!(主演 二宮和也)】

2020年最後の日をもって活動を休止した国民的アイドル・嵐の演技派・二宮和也の主演映画。

ニノが演じたのは、家族のユニークなコスプレ写真集「浅田家」で有名な写真家・浅田政志。彼の写真集「浅田家」と東日本大震災で泥だらけになった写真を洗浄して持ち主に返すボランティア活動を映し出した写真集「アルバムのチカラ」の2冊を原案にした作品です。

超自由人でマイペースすぎる男・浅田政志を支えたのは、どんなときでも明るく政志を待ち続けた家族。この家族が懐が深くて「家族っていいなあ」と改めて思わせてくれるんですよねえ。

また政志が撮影する写真を通して、さまざまな家族のカタチが描かれているのもいい。ニノは周囲との調和を大切にした芝居で、個性的な主人公だけど悪目立ちせず、浅田家の一員としてのスタンスを崩さない好演。さすがです!

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【番外編:『少年たち』】

2019年の公開作ですが、ジャニー喜多川製作総指揮による作品で、1969年の初演以来、ジャニーズファンに長年愛されてきたジャニーさんの企画・構成・総合演出による同名舞台の映画化。

ジャニーさん念願の映画化作品だと思うので、番外編としてご紹介!

心に傷を抱え犯罪に手を染めた少年たちの刑務所内での闘いと友情を描いたドラマで、不良少年の対立をミュージカルで描くという構成。デビュー前のSixTONESとSnow Manのメンバーに加え、ジャニーズJr.もたくさん登場。

ファンじゃない人がフツーに映画鑑賞のノリで見ると、顔面偏差値とダンススキルが高すぎる囚人たちにビックリでしょう。最後はジャニーズJr.たちが歌って踊るショータイム! 刑務所を華やかなステージにしてしまうところはさすがジャニーさんです。

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【2021年もジャニーズ映画が目白押し】

2021年は、2020年公開予定だった映画『燃えよ剣』(岡田准一主演。山田涼介共演)が2021年10月公開が決定。

ほか『ライアー×ライアー』(SixTONESの松村北斗主演)『ハニーレモンソーダ』(Snow Manのラウール主演)『胸が鳴るのは君のせい』(美 少年の浮所飛貴主演)『シン・ウルトラマン』(Hey! Say! JUMPの有岡大貴出演)などが予定されています。

また詳しくご紹介していきたいと思いますので、お楽しみに~!

執筆:斎藤香(c)Pouch