2021年5月24日についに最終回を迎えたテレビ東京系ドラマ『珈琲いかがでしょう』。

前回第7話で大暴れしたぼっちゃん(宮世琉弥さん)と青山(中村倫也さん)のその後を描いた「暴力珈琲」と、青山のコーヒーの師匠・たこさん(光石研さん)のお話「ポップ珈琲」の2話オムニバスで展開されました。

「暴力珈琲」では、ぼっちゃん・ぺい(磯村勇斗さん)・志麻(夏帆さん)が青山への“ラブ”を巡り、三つ巴の戦いを繰り広げており、愛されっぷりにじわじわ。

ラストに登場する「涙をコントロールする演技」も素晴らしく、改めて中村倫也という役者のすごさを思い知らされました。いやはや、やっぱりこの方はすごい。

【最終話あらすじ】

「暴力珈琲」

主人公は、ぼっちゃん。

自分は誰にも愛されていないと思い込み、暴力に傾倒していったぼっちゃんでしたが、父と青山に深く愛されていたことを知り、ようやく本来の自分に戻ります

「ポップ珈琲」

たこさんと、たこさんの妻でコーヒーの師匠でもある幸子(市毛良枝さん)の、愛の物語。

たこさんが生前に願っていた「愛する妻と一緒のお墓に入りたい」という夢を叶えるべく、青山は幸子が暮らす家へと車を走らせるのでした。

【3人の愛が深すぎる】

「暴力珈琲」で印象的だったのは「青山を巡る三つ巴のラブ」シーン。

青山への愛をこじらせているぼっちゃんに、青山の舎弟・ぺいが、

アニキの永遠のラブなんて誰もゲットできないんだよ

と悔しそうに叫び(めっちゃ好きじゃん)、「俺とアニキは長い間ずっと一緒に暮らしていたんだ」「アニキのことなら俺が1番知っています」などと延々と青山について語りだします。

すると今度はぼっちゃんが、

「や〜っぱりぺいちゃんもトラモン(※青山のあだ名)のことを愛してたんだね。でも、トラモンを1番愛してるのはこの僕だよ!」

と愛を叫びます。最後には志麻が「あの…ちょっと待ってください」と乱入!

「青山さんのコーヒーへのひたむきな愛を一緒に育めるのは、この私です!」

と高々と宣言すると、ぺい&ぼっちゃんが「なんであんたがでしゃばるんだよ!」「あんな女に僕のトラモンを取られたらたまるか!」とけん制して、誰も1歩も引きません。

その様子を黙って見つめていたのは、青山と、ぼっちゃん率いる暴力団の幹部・夕張(鶴見慎吾さん)。

夕張の「は……? みんな何言っちゃってんの!?」とでも言いたげな表情が絶妙すぎて、なおのことジワる……(笑)。

【ぼっちゃんは「結婚」も考えていた!?】

ぺいはずっと「アニキ大好きビッグラブ」を貫いてるし、志麻は青山のために毒入りコーヒーを飲んじゃうほど想いを募らせています。

ぼっちゃんに至っては、

「3代目として僕がもっともと立派になってからじゃないとトラモンに会えないよ。そうじゃないと、トラモンにプロポーズできないよ

とまでくちにしており、結婚も考えていたとは驚きです。果たしてぼっちゃんの夢は叶うのか、否か……!

【涙までコントロールする男・中村倫也】

もうひとつ印象的だったのは「ポップ珈琲」ラストの涙目シーン。

たこさんの妻・幸子の元を訪れて、たこさんの遺骨を渡した青山。「どうせなら、小粋にポップに生きたいからね」というたこさんの言葉を思い出しながらコーヒーをすするのですが……

このときの中村倫也さんの表情ときたら!!!!!

こぼれるかこぼれないか、あと一歩で涙がこぼれるのを押さえており、「涙さえもコントロールするんかい~~~!」とシビれてしまいましたよ。

こうして幕を閉じた『珈琲いかがでしょう』。物語は終わりを迎えたけれど、青山は、今もどこかで誰かのためにコーヒーを淹れているのかもしれません。

またいつの日か、青山さんのコーヒーと笑顔に会いたいな~!

参照元:テレビ東京Instagram @tx_coffee_ikagaTwitter @tx_coffee
執筆:田端あんじ (c)Pouch