日本を代表するアニメ映画監督といえば、細田守監督と新海誠監督。

細田監督は『サマーウォーズ』や『竜とそばかすの姫』、新海監督は『君の名は。』や『天気の子』といった具合に、ふたりともヒット作を次々生み出していますが……

さてみなさんは、細田作品と新海作品のどちらがお好みでしょうか!? アンケートの結果がとても興味深いのです。

【案の定、票はまっぷたつ!】

参考にしたのは、動画配信の横断検索サービス「1Screen」が全国10代〜60代の男女500名を対象に行った調査。

「細田守監督と新海誠監督、どちらの映画が好み?」という質問の答えを見てみると……

・細田守監督 52.2%(261票)
・新海誠監督 47.8%(239票)

という結果に! ごく僅かな差ではありますが、最終的には細田監督に軍配が上がる形となりました。

【誰もが感情移入しやすい細田作品】

細田監督を支持する人から寄せられた「細田作品の魅力」は、

・誰もが体験したことのある共感しやすいストーリー
・感情移入しやすいキャラクター

の2つ。アンケートには

「キャラクターの性格や表情が分かりやすく魅力的なため。また彼らの動きに躍動感があり、シンプルな絵柄ゆえにその緩急を気持ちよく観ることができる。」(20代女性)
「あえて選ぶなら細田監督です。細田監督の作品は、ストーリー展開が好きです。わくわくするようであり、切なくもある。大人から子どもまで楽しめる作品が多いです。」(30代女性)

といった声が寄せられていました。

ファンタジックな設定もあるものの、身に覚えのある体験や家族の絆などを描いているため、鑑賞者が「自分ごと」と感じられるのかも?

またストーリーの「わかりやすさ」も、共感しやすい要素のひとつといえるのではないでしょうか。

【映像美&壮大なストーリーで魅せる新海作品】

いっぽう、「新海作品の魅力」として寄せられたのは、

・圧倒的な映像と音楽表現
・時空を超えたり天気を操ったりする壮大なストーリーに引き込まれる

といった意見。アンケートには

「映像の美しさが新海誠監督の作品の魅力だと思います。画面に吸い込まれるくらいにリアルなのに、リアルよりも美しいので何度でも観たくなります。」(30代女性)
「映像の美しさだけでなく、音楽での映像表現も好みで、観ていて気持ちいい作品が多い。」(30代男性)

といった声が寄せられていました。

壮大ゆえに複雑なところもあり、そこもまた魅力のひとつ!

また新海作品といえば映像美なので、映画の世界に没入する体験を通して、魅了される人が多いと推測できます。

【異なる魅力があるから面白い!】

調査を行った「1Screen」は、総評として

細田作品→誰もが感情移入できる「エンタメ向け」として大衆に愛されやすい
新海作品→進化したアニメーションで観客を圧倒&複雑な考察要素で「熱狂的なファン」を生み出しやすい

とコメントしていました。

みなさんはこの結果をどう思うでしょうか。

参照元:プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
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