ある日のこと、ローソンをパトロールしていたら、なんとも気になる商品を発見してしまいました。

その名も「カンロ 味のしない?飴」。長年、飴づくりに取り組んできたカンロが、会社史上最も味がしない飴を生み出したというのです。

味がしない飴……そんなものがこの世に……というか、カンロから発売されるなんて衝撃!

そもそも需要はあるの!? なにもかもが気になりすぎたのでさっそくゲット&実際に食べてみることにしました。

【甘い香りがする…ような気がする】

ローソン限定販売中の「カンロ 味のしない?飴」(税込189円)。個包装された飴が7つ入っていました。

1つを開封してクンクンと匂いをたしかめてみると、わずか~~~に甘い香りが漂ってきました。

けれど「匂いがするような、しないような、でもするような気がする…」といった非常に曖昧なもので、ある意味、味に期待が高まってしまいます。

【あるのは “わずかな甘み” だけ】

それでは、いざ……実食!

口の中に放り込んだ瞬間は、ほんのり甘く、ちょっぴりフルーティーな風味を感じるような……?

しかし甘さのレベルは今まで食べた甘いものすべての中で最も低く、なんなら「気のせいかも」と思うレベル。

しかも、不思議なことに舐めれば舐めるほど、甘さを感じなくなるんです。

飴が小さくなったころには「意識することでかろうじて甘さを感知する」状態に。商品名どおり、“味” というものが存在せず、微少な甘さだけで成り立っている、世にも不思議な飴でした。

【甘みの正体は…】

この気になる甘みの正体を知るべく原材料を見てみると、食物繊維と並んで「エリスリトール」の文字を発見。

調べてみたところ、なにやら果実やキノコ、発酵食品などに含まれている糖質で、さわやかな甘みとスッキリとした後味が特徴とのこと。

たしかに、この飴からも、さわやかな甘みとスッキリとした後味を感じられました。不思議な甘みの正体はこの「エリストール」だったのか!

【甘いの苦手&口を潤したいときに】

実際に食べてみた正直な感想をまとめると、

・わずかな甘みは最後まで続く
・でも全く気にならない甘さ(意識しないと感知できない)
・不思議と飽きない
・味がしないせいか噛み砕く気持ちになれない→結果的にずっとお口の中が潤う
・味がしないので、飴を舐めながらドリンクを飲んでも邪魔にならない

といった感じ。

実は甘いものが苦手な私。好んで甘いものを食べる習慣もないのですが、そんな私でも最後まで舐めきることができる絶妙な甘さでした。

【口がさみしいときとかね】

甘いものが苦手だけど口さみしい、味のあるものは食べたくないけど口の中を潤したい……そんなシチュエーションにはハマる「カンロ 味のしない?飴」。

これから乾燥が気になる季節に突入するので、のど飴でも甘いと感じる人にはちょうどいいかもしれません。

ひと粒あたりのカロリーは3.1kcalでした。

そして本商品は現在、じわじわとSNSでバズり始めており私が足を運んだローソンではラスト1個! 気になっている人は見つけたら即買い必至です。

ちなみに本商品は、有名企業がありそうでなかった商品を開発&テスト販売する「テスト品総選挙」にちなんで作られたもの。得票数の多かった上位3品がブラッシュアップ後に正式発売されるそうです。

参照元:ローソン公式サイトTwitter @akiko_lawson
執筆・撮影:田端あんじ (c)Pouch
Photo:(c)Pouch

▼カロリーは1粒あたり3.1kcalでした