「最新シネマ批評」の記事まとめ (22ページ目)

人質奪還作戦はニセ映画製作だった!? 衝撃の実話の映画化『アルゴ』にビックリ!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップしたのは、10月26日公開のベン・アフレック監督作『アルゴ』。全米ではアカデミー賞最有力と言われている作品です。この映画の凄いところは、社会的な実話をもとにしているにもかかわらず、エンターテインメントとしての要素がしっかり盛り込まれている点です。

事実に振り回されることなく、自分の手元に引き寄せて演出したベン・アフレック。その演出力は脂がのっているっていうか、もう「あんた天才だったのね!」と言っても過言ではないくらいの素晴らしい作品です。

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東日本大震災から1年後の人生…投稿映像による映画『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ] 』の成田監督は語る!

2011年3月11日、東北大震災が起こった日。あれから1年後、みんなはどのような生活をしていて、どのような思いを抱えて生きているのでしょうか。

『グラディエーター』などで知られる英国が生んだ巨匠リドリー・スコット監督が製作総指揮をつとめる『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ] 』。本作は、2011年3月11日の東日本大震災から1年後、2012年3月11日の映像を一般から大募集したところからスタートしました。世界12カ国から8000もの投稿が集まり、それらの映像を編集して作り上げたソーシャルネットワークムービーが『JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ] 』なのです。

本作はこのたび第25回東京国際映画祭特別オープニング作品に決定! 11月3日公開に先立ち、10月20日に同映画祭の特別招待作品としてワールド・プレミア上映されることになりました。「この話題作を放っておくわけにはいかん!」というわけで、ポーチは、本作の監督のひとりである成田岳監督にインタビューをしてきました!

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4時間26分の大作『ミステリーズ 運命のリスボン』のめくるめくストーリーの秘密とは!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは10月13日公開の『ミステリーズ 運命のリスボン』です。世界各国の映画祭で絶賛、有名媒体でも支持されている、巨匠ラウル・ルイス監督作。なんと4時間26分の大作です! 通常の映画の2倍以上の長尺映画「よし、挑戦!」と、気合いを入れつつ鑑賞。いろんな意味で凄い映画でありました。

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アラフォー女子にはちょっと「イタいっ」!? 中山美穂&向井理主演の恋愛映画『新しい靴を買わなくちゃ』【最新シネマ批評】

【映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します】

今回は中山美穂、向井理主演の恋愛映画『新しい靴を買わなくちゃ』です。監督・脚本は人気脚本家の北川悦吏子、製作は岩井俊二、音楽に坂本龍一。豪華なバックアップを得て、北川監督が得意のラブストーリーをオールパリ ロケで展開しております。

「ビューティフルライフ」「ロングバケーション」などドラマの黄金期に高視聴率を放った脚本家ですが、監督は2作目(デビュー作は『ハルフウェイ』)。何しろパリが舞台ですから、オシャレ映画って感じですかね……と見てみると、意外や、アラフォー女子は「イタっ!」と心に激痛が走るような、毒気がたっぷりの映画に仕上がっていました!

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映画ファンが一億円とアイデアを提供!? 月からナチスがやって来る映画『アイアン・スカイ』【最新シネマ批評】

【映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します】

今回ご紹介するのは、映画マニアの間ではすでに話題の映画『アイアン・スカイ』。月からナチスが攻めてくるという奇想天外なSFアクションコメディです。これまで宇宙からいろいろな生物が地球にやって来る映画が作られてきましたが、たいていは宇宙人がアレコレとカタチを変えて攻めてくるというパターン。

しかし、本作は大ひねりを加えて、なんとナチスが月から地球にやってくるのです

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思わず夜空を見上げたくなってしまう知的ロマンチストな時代劇映画『天地明察』【最新シネマ批評】

【映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します】

今回ピックアップするのは、9月15日より公開する『天地明察』です。主演は岡田准一、宮崎あおいで、演出は『おくりびと』でアカデミー賞外国映画賞に輝いた滝田洋二郎監督。原作は本屋大賞第一位に輝いた冲方丁の同名小説です。

私たちが当たり前のように使っている暦。江戸時代に、この暦にズレが生じていると気づき、新たな暦づくりを任された安井算哲。800年前の唐の暦にズレがあるのはなぜだろう? それは経度差があったためだけれど、当時、それに気づく者はいなかったのです。暦の権利を握るという権力闘争もあり、朝廷は、算哲が人生をかけて何年も調査を繰り返して作り上げた暦を一蹴するのです。そして算哲は、これまでの暦の間違いを決定づけるため、日食に賭けるのですが……。

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映画『夢売るふたり』は、西川美和監督のドSっぷりが恐ろしい結婚詐欺映画!【最新シネマ批評】

映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、西川美和監督の最新作『夢売るふたり』。松たか子と阿部サダヲが夫婦で結婚詐欺を働くという人間ドラマでありラブストーリーでもあり、ゾっとするほど怖い、まさに衝撃作です。

飲み屋を営んでいた夫婦が、ちょっとした不注意と運の悪さで、店を全焼してしまいます。二人は人生やり直そうとしますが、けなげに頑張る妻に比べて、夫はやる気を見せません。そんなとき、夫はかつて自分の店の常連だった女性と浮気。別れ際に彼女は、不倫相手の家族からもらった手切れ金を彼に渡すのです。すぐに浮気と金に気付いた妻は、夫にはある才能があると考えて……。そして彼女は夫を結婚詐欺師にして、数々の寂しい女性からお金をまきあげていくのですが……。

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笑いのツボと涙腺を刺激されまくり!! 身体障害者と健常者の垣根を超えた映画『最強のふたり』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品を
ひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、フランスで2011年最大のヒット作となり、東京国際映画祭でもグランプリを受賞したヒューマンコメディ『最強のふたり』です。評判の良さは聞いていましたが、正直「これほどとは!」。記者は笑いのツボと涙腺を刺激されまくりでした。本作はユーモアが人の心を繋ぐことに加え、身体障害者と付き合うことの真実が描かれた映画でもあるのです。

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話題作『るろうに剣心』の原作漫画は10年以上前の作品なのに、いま実写化された理由【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは8月25日より公開、人気漫画の実写化『るろうに剣心』です。原作は10年以上も前のもので、原作漫画のファンでさえ「なぜいま実写化?」と思ったそうですが、スタッフの答えは明確でした。「今まで実写化されなかったのは剣心を演じられる役者がいなかったから。でもその人が見つかったから実写版がスタートしたのです」と。それが主演の佐藤健。でも漫画の剣心を見ると納得しますよ。「あ、ソックリ!」と。記者もスタッフが「やっと見つかった」と思う気持ちわかりましたよ。

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ドキュメンタリー映画『石巻市立湊小学校避難所』が語る「人間はひとりじゃ生きていけない」ということ【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、8月18日から月14日まで限定公開されるドキュメンタリー『石巻市立湊小学校避難所』。2011年3月11日の東日本大震災で地震と津波に打撃を受けた石巻市の人々の避難所生活を追いかけた作品です。藤川監督がこの地で寝泊まりして、避難所生活送る人の姿を映し出しました。

ありのままの姿を映し出しているだけなのに、彼らの言葉が胸に突き刺さったり、彼らの笑顔に生を感じたり、彼らの怒りにとまどったりと、見る方にもいろんな感情が自然と渦巻き、目が離せなくなるドキュメンタリーとなっています。

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映画『桐島、部活やめるってよ』誰もが「あるある!」と納得する理由【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは8月11日公開の『桐島、部活やめるってよ』。朝井リョウの同名小説の映画化です。この映画は試写が回り始めたときから、業界内がざわめきました。「どうやら抜群におもしろいらしい」そんな噂を記者も耳にし、これまで1本もハズレのない吉田大八監督作(『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』など)ですし、さっそく試写へ向かったのですが、人気は本物! 

30分前でも満席で入れず、2回目のチャレンジで見ることができました。そして、これが誰もが通り過ぎた十代のリアルを描いた青春映画の傑作だと確信したのです。

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児童虐待を告発した実話の映画化『トガニ 幼き瞳の告発』は、韓国の法律と裁判所を動かした衝撃作!

[公開直前☆最新シネマ批評]
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今回ピックアップするのは8月4日公開の韓国映画『トガニ 幼き瞳の告発』です。日本でもいじめ事件や、子供たちへの虐待のニュースが後を絶たないけれど、この映画が描く世界もそれらの事件と同じように、子供たちが逃げ場のない世界で傷つき苦しんだ実在の事件を描いた作品です。

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ハワイにこんな歴史が!? 映画『プリンセス・カイウラニ』で知る楽園に隠されたお姫様の涙【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのはハワイ王朝のカイウラニ王女を描いた『プリンセス・カイウラニ』です。この名前聞いたことありませんか? ワイキキに同名のホテルがあります。そこは元々王室の領地で、カイウラニが幼少時代を過ごした場所。ホテルに名前がつくほど、彼女はハワイの誇りでもあったのです。

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ジョニー・デップが主演作『ラム・ダイアリー』をどうしても映画化したかった理由【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは6月30日より公開されるジョニー・デップ主演作『ラム・ダイアリー』です。ティム・バートン監督とタッグを組んだ『ダーク・シャドウ』が大ヒット中のジョニー。『ラム・ダイアリー』の製作は2011年度ですから、『ダーク・シャドウ』の前の作品です。『ダーク・シャドウ』のヒットに便乗で公開? 映画のテイストも役柄も全く違う作品なので、ジョニー・ファンは飛びつきそうな予感もします。

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純愛ミュージカル!? 昭和歌謡曲の魅力にハマる映画『愛と誠』【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、6月16日公開の三池崇史監督作『愛と誠』です。昭和の傑作漫画として伝説化されている原作は、すでに西城秀樹主演の同名映画が有名ですが、それを21世紀のいま、映画化したらどうなるか……。

試写のときから、その出来栄えに賛否両論分かれた本作。オリジナルを愛した人は「ギョ!」としたそうですが、記者などは「激しい恋」「空に太陽があるかぎり」「夢は夜ひらく」など、昭和歌謡の数々に懐かしさと可笑しさで胸イッパイに! 何しろ熱い青春ドラマをミュージカル仕立てにしたのですから、三池監督の大胆な演出に驚きのエンターテインメントです。

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ジョニー・デップの新作映画『ダーク・シャドウ』ディズニーランド級の楽しさ!【最新シネマ批評】

[公開直前☆最新シネマ批評]
映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今回ピックアップするのは、明日19日公開のジョニー・デップとティム・バートン監督が8度目のタッグを組んだ話題作『ダーク・シャドウ』。先日二人揃って来日を果たし、話題を振りまきましたね。ファンへのサービスも手厚いジョニー、イケメンで優しくて……どこまで日本の女子を夢中にさせるつもりなのでしょう。

本作は、60年代に人気があったTVドラマの映画化で、ジョニーもバートン監督もこのドラマの大ファンだったそうです。ジョニーがヴァンパイアを演じるのは本作が初めて。ちょっと意外ですね。バートン作品ではいつも派手なコスプレなので、ヴァンパイアを演じたことがあるのかと思っていました。

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