最近、「サステナブルな暮らし」というものが気になっている私。サステナブルとは「持続可能な」という意味で、エコバッグを使うのも環境に負荷をかけない「サステナブルな暮らし」の1つなんだそうです。
とはいえ、自身の生活を見つめなおしてみると……ラップやビニール袋などバンバン使い捨てしていて、サステナブルな暮らしにはほど遠い~。
まずは1日の消費量も多いラップから見直してみよう! と思い立ち、繰り返し使えると巷で聞く「みつろうラップ」を実際に作って使ってみました☆
【みつろうラップ作りにはアイロンが必要だよ】
今回私が購入したのは、ハンドメイド用品などを取り扱う「KAWAGUCHI」で販売されている「布でつくるみつろうラップ」。
キットには、布地とみつろうが入っていました。ちなみに「みつろう」はみつばちの巣からとれる「蝋(ろう)」で、抗菌・保湿効果があるそうです。
その他にアイロン、アイロン台、新聞紙、クッキングシートを準備します。
【みつろうラップ作りは意外とコツが必要です】
まず、アイロン台の上に新聞紙、クッキングシート、布地を重ね、その上にみつろうを広げます。
みつろうは“まんべんなく広げる”のがポイントです。
その上にさらにクッキングシートを重ねて、低温のアイロンでみつろうを溶かし、布全体にしみ込ませていきます。みつろうがじわ~っと溶けていく感じがなんともきもちいい! アイロンの温度が低いので焦げたりする心配はありません。
みつろうがすべて溶けきって、布全体にしみ込んだら、冷まして完成! なのですが……クッキングシートを外してみると所々みつろうが浸透していないところが!!
布の端についたみつろうをペリペリと剥がして、しみ込んでいない所に乗せて、再度アイロンをかけていきます。
また、全体的にムラも感じたので、真ん中から外側にかけて、圧をかけながらアイロンをかけてみました。
工程はとってもカンタンなのですが、意外とコツが必要なようです……。
ようやく納得のいくものに仕上がったのは、スタートから20分後。パッケージには制作時時間は約10分と書かれていましたが、初めてだからかなのか、はたまた不器用だからかなのか、2倍の時間がかかりました。
【見た目のかわいさにテンション爆上がり】
完成したみつろうラップは見ているだけでテンションの上がるかわいさ♡
さっそく、ほうれん草のお浸しにラップしてみました。手のひらの熱を使ってお皿に密着させていきます。
冷蔵庫に入れると……かっ、かわいい~。使い捨てラップを使っている他のお皿がなんだか残念に見えてしまうほど。
【たしかにエコだけど使い心地は…】
そして、みつろうラップは水洗いすれば繰り返し使えるので、使いかけのニンジンにも使ってみました。
3日後、ニンジンを使おうと思い取り出してみると……あれ、変色してるー!? 原因は、使い捨てのラップと違い食材にピタッと密着しないので、乾燥してしまったようです……。
そのほかにも余った刻みネギにも使ってみたのですが、お皿とラップの間に隙間ができてしまい、冷蔵庫中がネギのニオイになってしまいました。
【気になるポイントが多いぞ…!】
みつろうラップは繰り返し使えるという点では使い捨てのラップよりエコだし、なによりかわいいのですが、実用的な面で考えると個人的にはちょっと微妙だなと感じました。
というのも、みつろうラップ、使用する上での注意点がかなり多いのです……。
・みつろうが溶けてしまうので、電子レンジや温かいものへの使用NG
・ニオイが強いものに使うと、みつろうラップにニオイがついてしまう
・ビーツなどの色の濃いものに使うと、みつろうラップが着色してしまう
・蜜蝋を使っているので、はちみつアレルギーや乳幼児の食品保存には使えない
食品を保存するのであれば、電子レンジで使えるプラスチック製のタッパーや、ホーロー容器の方がはるかに便利で使い勝手がよい気がします。
そんなこんなで、みつろうラップは今のところ出番なし。ジップロックの中で待機中となっています。
【みつろうラップ、アウトドアシーンでは活躍するかも!?】
今回購入した「布でつくるみつろうラップ」は税込757円。Amazonや楽天市場などのオンラインでも購入可能です。
使い捨てのラップと同じ感覚で普段使いしてみるとちょっと微妙だな~と正直思ってしまったのですが、アウトドアシーンでお皿代わりに使ったり、食べかけのものを持ち帰ったりする際に活躍しそうです。
また、お菓子やケーキを包んだり、ラッピングに使うこともできるので、興味のあるかたはぜひ作って、使ってみてくださいね!
※購入するショップによって価格が異なります。
参考リンク:KAWAGUCHI
撮影・執筆:緑豆まめこ
Photo:(c)Pouch