男性だけでなく女性もフルタイムで仕事するのが当たり前になりつつあります。その女性たちが働く理由、実は年々どんどん変化してきているのをご存知でしょうか。
企業の消費者関連部門で働く女性の団体『日本ヒーブ協議会』では、1985年から定期的にフルタイムで働く女性に仕事や生活に対する価値観を探る調査を実施しています。今回、2010年1月から2月にかけ、775人のフルタイムで働く女性にインターネットなどで調査を行いました。
その結果、仕事をする理由(複数回答)のトップが「生計を維持する」(56.6%)となり、調査開始以来最も回答率が高いのがわかりました。前回2006年の調査で初めて「生計維持」が最も多くなって以来、キャリアや自己実現よりも生計維持ということで、景気低迷も相まってどうも拍車がかかっているようです。
また、ワークバランスを妨げるものとして最も多かった理由が「仕事の量が多い」(33.9%)。以下「休暇が取りにくい」(25.4%)、「職場の人員が足りない」(23.9%)、「勤務時間が長い」(23.6%)と続きました。同協議会では「働く女性自身で改善を試みにくい労働環境、職場環境が妨げになっている」と指摘しています。
そして、前回調査から所有・購入率が最も上昇したのは最新AV機器(6.7→31.4%)、地上デジタル対応テレビでしょうか。また、セカンドライフの過ごし方第1位の「家族・友人と過ごす。」も前回調査から増えていました(44.6→60.6%)。
さらに「ストレスのある人」が87.2%を占めていたものの癒される場所などが「ある」人も92.5%とのこと。仕事でのうつ病が増えていると言われていますが、この結果を見ると女性の方がストレスを上手に発散できていると言われている通りかもしれませんね。