坂本龍馬が活躍した舞台の一つ、京都・伏見。京都の玄関口であり、龍馬に関するスポットがいくつも点在しています。ポーチ編集部では、いよいよ佳境に入ってきたNHK大河ドラマ『龍馬伝』にも合わせて、龍馬の足跡を改めて辿ってみる事にしました。
京阪電鉄中書島駅を出てすぐ東には、かつて京都と大阪を船で結び栄えた港町「伏見港」があります。現在は広い公園となっていますが、川沿いに当時をイメージした灯籠が並び、木製の復元模型も置かれています。
当時龍馬もここから大阪まで行き来したと伝えられ、米や酒などの物資を運ぶのに使われていた「十石舟」が今でも観光船で運行されています。
そして、龍馬の定宿だった「寺田屋」。1866年(慶応2年)龍馬の恋人”お龍”が危機を知らせて、一命を取り留めた襲撃の場所。別名「龍馬とお龍の恋の宿」とも呼ばれるそうです。中を見学する事や宿泊も出来、2階にある「龍馬の間」をはじめ、お龍が駆け上がったと言われる裏階段や風呂、さらに幕末の資料も所狭しと置いてありました。
実はこの寺田屋、幕末後に再建された説が有力との事。今の寺田屋に残る刀傷や銃痕なども、当時のものかはわからないそうです。でも、意外とせまい内部や急な階段などは、幕末の雰囲気を彷彿とさせ、龍馬ファンには必見のスポットとして間違いなし。
さて、寺田屋を出て東に向かうと「竜馬通り商店街」があります。龍馬が寺田屋で襲撃された際、このあたりを駆け抜けて逃走したと伝えられている事からその名がついたそうです。龍馬や幕末のグッズを売るお土産屋さんなどが並び、福山雅治さんのポスターまで貼られてあると、やはり寺田屋や伏見港と違って観光色を強く感じました。
商店街を歩きながらふと見つけた「龍馬茶だんご」(ほうじ茶つき150円)。いったいどんなものだろうと食べてみたら、これがとてもおいしくてビックリ。
龍馬茶だんごが食べられるのは明治4年創業、京都の銘茶・宇治茶を量り売りする「安本茶舗」です。ここの抹茶処「お登勢茶屋」では、抹茶ソフトなどお茶に関するスイーツを味わう事ができます。龍馬茶だんごは味、歯ごたえ、ボリューム共に満足でき、更にお茶がとてもおいしい。さすが老舗のお茶屋さんで、だんごとの相性も抜群でした。
他にも龍馬が愛した酒蔵『月桂冠』の資料館、寺田屋襲撃の直後に龍馬が身を隠した説がある西岸寺などの名所があります。
ちなみに『龍馬伝』では、奇しくも次回が「寺田屋襲撃」の放映予定。ブームに乗って龍馬ゆかりの地を尋ね歩きながら、見て回るのも楽しいですよ。