デパート屋上、最後に行ったのはいつですか?
家族に連れられて行ったプチ遊園地など、子供の頃のぼんやりとした記憶しか残っていない方がほとんどかと思われます。今や買い物以外の用事でデパートに行くことなんてそうないでしょう。今のこの時代、デパートの屋上はどうなっているのでしょうか? 都心の店舗を回って見えてきたのは、それぞれが勝手に進化を遂げた、ガラパゴスのような世界でした。
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【新宿 京王百貨店】 正しい 「デパートの屋上」
正統派度 ★★★★★
おすすめな人:ファミリー
晴れた休日に訪れたのは、京王百貨店。
毎年お正月に開催される「駅弁の甲子園」こと「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」に参戦される方もいらっしゃるのでは? とにかく、ここ京王百貨店は、百貨店といえどもかなり大衆的なのが特徴なのです。フロアも、おじちゃんおばちゃんがちょっとお買い物に来ている感じ。
この親しみやすい雰囲気が続くのを期待して、エレベーターで上階へと上がっていきます。
さて、「京王スカイガーデン」という名前のついた地上9階の屋上に到着しました。頬をなでる風が清々しくて、とっても気持ちが良い! ヒンヤリ冷たい風とわずかな高揚感が、日頃のストレスを解放してくれます。
足を一歩踏み入れると、子供たちの歓声が聞こえてきます。おお、しっかり遊園地! お行儀良く並んだ小さい遊具の数々。スタッフのおじさんまでいて、テーマパークとしての気合がゾクゾクと感じられます。
林立するビル群の中に、ひっそりとたたずむ真新しい遊具たち。3年前にリニューアルしたばかりで錆びれた物はひとつもなく、期待していたノスタルジー的なものは皆無です。酸いも甘いも知り尽くした大人には、完全なる異次元空間。ここはひとつ眩しいくらいの健全さを存分に味わってみるべし。
しかもこの乗り物。「わんぱく線」という電車ですが、車体をよく見ると京王電鉄のロゴマークが。芸が細かい! 電車マニアも見逃せないかも?
ちなみに子供たちの一番人気は、機関車トーマスや新幹線などレールの上を走る遊具なのだそうです。それぞれ1回の料金300円、200円だけで、なんと子供数人が乗車できるそうですよ。屋上がこんなにも子育てに優しい場所だったなんて、新しい発見です。
新宿の新名所・コクーンタワーなんかも見えて、のどかな休日にはもってこいの遊び場でした。お高くとまっていない百貨店、屋上ものどかでハッピー。昼寝にもよさそうです。
(記者:鹿)
写真:Pouch 鹿