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『パイレーツ・オブ・カリビアン』出演でジョニー・デップ俳優人生の終わりが懸念されていた!【最新シネマ批評】

2011年5月20日

[公開直前☆最新シネマ批評]

映画ライター斎藤香が皆さんよりもひと足先に拝見した最新映画の中からおススメ作品をひとつ厳選してご紹介します。

今週の映画は今夏の超話題作『パイレーツ・オブ・カリビアン-生命の泉-』。シリーズ4作目には、キーラ・ナイトレイ、オーランド・ブルームは出演せず、ジョニー・デップ祭りのような映画になっています。華を添えるのは、このシリーズ初登場のペネロペ・クルス。

この映画でのジャック・スパロウ役がきっかけとなり、日本だけでなく世界が愛するスーパースターになったジョニー・デップですが、第一作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』の製作が立ち上がったとき、脚本家のテリー・ロッシオはこんなビッグシリーズになり、ジャック・スパロウがスーパースターになるとは思わなかったそうです。

「もうこの先、50年くらいは誰も海賊映画なんか作らないだろうなと思ったよ。海賊映画がヒットしたことなかったし。ディズニーはアクション映画に2億ドル以上かけたことないのに、1作目の製作費は3億ドル。みんな赤字覚悟でやりくりして頑張ったんだ。それにジョニー・デップがディズニーランドのアトラクションの映画に出演するなんて……ああ、ジョニーのキャリアもしばらくダメになるかもしれない……と思ったよ」

そんな悲観的なことを思っていた脚本家ですが、プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは違っていたのです。

「ディズニーだけど大人の観客も呼び寄せたい。そのためには大人も引きつけられる俳優が欲しかった。ジョニー・デップのこれまでの映画を見ると、ディズニー映画に出演するなんて想像できないだろう。そんな彼が出演したらみんなの興味を引く! だから彼を選んだんだ」

さすが大物プロデューサー、先見の明があるってことですね。そのブラッカイマーに気にいられた日本人俳優も出演。『ラスト・サムライ』などハリウッドを中心に活動している松崎悠希。「彼がいい役者だから抜擢したんだよ」とブラッカイマー氏。その松崎氏、海賊役で頑張っています!

2011年の映画界は、『ONE PEACE ワンピース3D麦わらチェイス 』に引き続き『パイレーツ・オブ・カリビアン-生命の泉-』公開と、春夏続けて海賊たちがスクリーンを席巻! ファッション界でもスカルモチーフのアイテムが流行っているし、海賊ブームがやってくる予感がします。ジョニー人気というか、ジャック・スパロウ人気がますます高まっていきそうですね。(映画ライター=斎藤 香)

『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』

5月20日(金)全国ロードショー/3D同時公開

監督:ロブ・マーシャル

出演:ジョニー・デップ、ペネロペ・クルス、イアン・マクシェーン、ジェフリー・ラッシュ、キース・リチャーズ、ケヴィン・R・マクナリー、アストリッド・ベルジェ=フリスベ、サム・クラフリンほか

(c) Disney Enterprises, Inc.

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参考:ディズニーの公式サイト (http://www.disney.co.jp/

ライタープロフィール(http://bit.ly/hlZYAr

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