手のひらの上に載る小さな豆本。その豆本を一堂に集めた「てづくり豆本展」が東京都渋谷区の「GALLERY・SER(ギャラリーセル)」で、6月7日から15日まで開催。豆本が大好きな記者も、さっそくのぞいてきました!
会場では、指先サイズの豆本、妖怪の巻物豆本、パンダのデザインのミニノートなど、たくさんの豆本たちが展示・販売されています。どの豆本も、ちいさくて、かわいくて、なかには、金属シートに凹凸をつけてデザインするクラフト・メタルエンボッシングアートを表紙に使用した一点もの希少豆本もありました。
同展を企画した日本豆本協会代表の田中栞さんにお話しを伺ったら、なんと、44名の作家のオリジナル創作豆本が展示されているそうです。初日から大好評で、2時間近くもじっくりと見ていた人もいたとか。
展示されているなかに、「ココと」「ココを・持って引っぱる」と書かれた豆本がありました。なんだろうと思って、引っぱってみると、包み紙が開いて、豆本が出てきました。猫背に背中を丸める姿が、かわいい!
また、「指文字表」豆本も見せてもらいました。表紙を開くと「ココヲヒッパレ」の指示が。引っぱると、一枚の紙に広がって「指文字表」が出てきました!
ちなみに、少しずらした山折り、谷折りを組み合わせるこの折り方は「ミウラ折り」といいます。折り目が重ならず、折り目に無理な力がかからないので、耐久性に優れています。1970年に三浦公亮東大名誉教授が、人工衛星のパネルの展開方法を研究する過程で考案しました。実験衛星(SFU)の太陽電池パネルや地図を輸送するさいのたたみ方などに利用されています。
ご紹介したほかにも、創意工夫がこらされた豆本たちばかりで、ほんとうに、見ているだけで時間を忘れてしまいました! 今回の「てづくり豆本展」では、1回100円の「豆本がちゃぽん」も設置されていて、豆本のつくり方を学ぶワークショップもあるそうです。詳細は「GALLERY・SER(ギャラリーセル)」のサイト<http://galleryser.com/top/>に記載があるそうです。
豆本が好きな人も、これから豆本をつくってみたいと思っている人も、お近くで、豆本の展示会が開催されていないか、調べてみてはいかがでしょうか?
(ライター=竹内みちまろ)
ライターブログ(http://bit.ly/k9GBDt)