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【アラサー流・恋愛奮闘記】サザエさんから学ぶマイナス10歳気分生活のススメ!

2011年6月22日

【第1回 マイナス10歳気分生活のススメ】

初めまして、アラサー女子の恋愛について書かせて頂くことになりました、菊池美佳子です。恋愛コラム、というと、色恋の達人が書くもの、とイメージされるかたもいらっしゃるかもしれませんが、実は私自身、恋愛スキルは決して高いほうではありません。

むしろ低い部類に属しているタイプです。ですので、このコラムでは、「○○すれば必ず恋が叶います!」といったような恋愛奥義のご紹介、というよりも、恋に奮闘中の女性読者の皆様と共に、恋愛スキルを磨くべく、切磋琢磨していければと思います。

第1回目は、私が実践している恋愛スタンスをご紹介させて頂きますね。といっても、実践しているのは日常生活ではなく、あくまでも脳内においてです。日常生活に、いきなり恋トレーニングを導入するのは難しいですが、脳内だったら、今すぐにでも出来ちゃいますよね。

さて、肝心の内容についてですが、それは『マイナス10歳気分生活』です。例えば、私は現在34歳なのですが、恋愛に関しては、自分を24歳と仮定して臨むことにしています。「図々しい!」とツッコまれてしまうかもしれませんが、このスタンスは意外と現代の時流にマッチしているんですよ。その答えは、『サザエさん』にあります。

『サザエさん』を観たことがないという人はほとんどいないと思いますが、サザエさんの年齢を知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。サザエさんはなんと、原作では27歳、アニメ版においては24歳なんです。さらに、夫のマスオさんは、原作では32歳ですが、アニメ版では28歳。ついでに言うと、マスオさんの同僚のアナゴさんは27歳とのこと。余談ですが、サザエさんの母・フネさんは、原作では48歳、アニメ版では52歳だそうです。

『サザエさん』の登場人物の年齢を羅列して、私が何を言いたいのかと申しますと、昭和と平成では、ジェネレーション感覚が変わってきているということ。サザエさんって、20代には見えないですよね。現代を生きる私たちの感覚からすると、27歳というよりは37歳、いや、もっと上に見えるかもしれません。フネさんだって、48歳だなんて信じられないですよね。それとは正反対に、今どきのアラサー・アラフォー世代は、男女問わず、なんと若々しいことでしょう。

そう、つまり、現代人のジェネレーション感覚は、明らかに若返ってきているんです。晩婚化の影響も少なくないのかもしれませんね。もちろん、この考え方は、すべての世代に当てはまるわけではありません。最近の小中学生は、私たちが子供の頃と比べて、ずいぶん大人びて見えますよね。それはさておき、ここでは私たちアラサー世代以上に限定してお話ししましょう。また、精神年齢が低く未熟である、という捉え方ではなく、いい意味で若返ってきている、という部分に焦点を絞りたいと思います。

実は私、30代になるまでは、「30歳になったら恋愛も性行為もしてはいけない!」と、真剣に思っていたことがあるんです。笑ってしまうような凝り固まった考え方ですが、20代の頃は本気で、「三十路を過ぎて色恋だなんて、イイ歳してみっともない!」と考えていました。

ところがいざ、30代を迎えてみますと、20代の頃と変わらず、恋心を抱くこともあれば、性行為だってするものです。昭和20~30年代が時代設定のサザエさんやフネさんが恋、というと、少しだけ違和感を感じてしまう部分もありますが、平成を生きる女性は若々しさに満ち溢れているのですから、「年甲斐もなく……」とか「早く落ち着かなきゃ」などと否定的にならず、どんどん恋をしたいものですね。

因みに私の場合は、20代の頃は劇団員のまねごとをしておりまして、舞台活動に熱中するあまり、30歳になるまで男性とお付き合いした経験がゼロだったんです。29歳で演劇を退き、ようやく恋愛にも目を向けるゆとりが出来た時、私が思ったのは、「一般的な女性が20代で経験することを全くやってこなかった私が、いきなりオトナの恋愛をするのはムリっぽいなぁ」ということ。

そこで私は、「実年齢は30歳だけど、20歳のコのような恋愛感覚で挑んでみよう」というスタンスで臨むことにしたのです。ムリしてオトナぶらなくてもいいので、すごくラクですよ。また、例えば“好きな相手からのメールを待つドキドキ感”などは、いちいち「マイナス10歳気分で……」とマインドコントロールせずとも、何歳になっても、少女のような気持ちを取り戻してくれるものですよね。さらには、「すぐに返事を返すと、ヒマなオンナだと思われそうだから、数時間待とう」などの、効果のほどが疑わしい手練手管に惑わされることもありません。

『マイナス10歳気分生活』は、決して無理な若作りなどではなく、ラクに恋を楽しむ、ちょっとした脳内改革です。ラク、という字は「楽」……「楽しい」と書きますよね。楽しい恋愛への第一歩は、まずはラクに構えること、と私は思います。

(菊池 美佳子)

プロフィール(https://youpouch.com/mikako-kikuchi/

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