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初めて廃墟写真撮影に行く人向け…注意したい事まとめ

2011年10月12日

はじめに
数年前からブームの「廃墟」。廃墟写真を集めたサイト、写真集なども多く出ていて、ファンの間ではかなり盛り上がっていますよね。見るだけではなく、写真を撮りに行きたいという人も増えています。そのような初心者の方へ、廃墟を撮りに行く際に注意しておきたいことをまとめてみました。

【そもそもの話】
調べている方なら感じることかと思いますが、廃墟に行くための道順の書いてあるサイト、本はありません。というのも廃墟自体、多くの人が訪れるべき場所ではないからです。多くの人が観光地的なノリで簡単に足を踏み入れると、廃墟が人為的に荒れてしまいます。残しておくべきものが自然に朽ち果てるのではなく、人の手により破壊されることがあってはならない。真の廃墟ファンはこっそり行き、こっそり撮影して戻ってきます。それが廃墟を訪れる者のルール。

1、動ける格好で
廃墟は危険な場所にあることが多いです。普通だと通らないような場所を通り抜けて、ようやく近づけるのが廃墟。そのため快活に動ける格好で行かなくてはなりません。足元は最低でもスニーカー。怪我をしないようになるべく長めの丈の靴が良いでしょう。足首も見えない方が良い。帽子、トップスは長袖、長いパンツ、ハイカットに近いスニーカーが望ましい。またバッグも身体に密着する系のものを。

2、昼間に複数人(3人以上)で行く
際どい場所を通り抜けるとき、先に通った相手に荷物を受け渡し、身体だけ移動する。そういった動きの必要な場面も出てきます。それほどリスクを伴うのが廃墟。廃墟に魅せられた者はそんな状況でも関係ないのですが…。ただ、安全は保証したいので必ず複数人で行くことです。2人だと万一何かあった場合を想定すると良くないので、最低3人が理想的です。また夜になると、色々な意味で危険なので、必ず明るい昼間に行くこと。午前から15時くらいの間に行きましょう。

3、置いてあるものに一切ふれない、動かさない
廃墟内にあるものにはふれないこと。また動かすのもタブー。足を踏み入れた人が廃墟を変えてしまっては廃墟が廃墟でなくなります。そのまま残っているからこそ、価値のある場所となるからです。中に入ってうろうろすることはあっても、いじることは決してあってはならない。

4、静かにする
廃墟内で騒ぐのはNG。廃墟の周りには民家があることもあります。周りの目を気にしましょう。一般的に廃墟に観光に行く人が多くいるとは想定されていません。そこでキャッキャと騒いでいると、不審者がいると思われ通報される可能性も。またそれとは別の危険が起こる確率も高まります。集中して粛々と写真を撮り、長居はしない方が得策。

5、ブログなどに行き方、場所の詳細を書かない
そもそもの話や3とも関連しますが、写真などはUPしても良いですが、ルートや住所などはくれぐれも明記しないこと。廃墟サイトや関連本を見ても同様ですが、書くとしてもせめて「都内某所」などにとどめましょう。現地の人へ聞きこんだり、徹底的に調べたり、予測したりしてようやく辿り着けるのが廃墟。廃墟ファンにとって、荒らしや冷やかしが増えると良くないことは明らかです。単なる観光地ではないという意識を持っておいて。

おわりに
あたりまえのようですが、きちんとルールを守ることが大事です。他の観光スポットとは異なる点に注意して過ごしましょう。下調べは綿密に。また地元の人とのコミュニケーションをきちんと。そしてくれぐれも安全には気を付けて下さい。

(文・写真=sonoko0511





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