そしてつい先日。いつものが出ました。「インクがなくなった可能性があります。インクタンクの交換をお勧めします」とかなんだとか、ヘタレたことを言ってきましたよ。私はいつも思うんです。ホントなの? 実はまだあるんじゃないの?って。
ということで、インクタンクを実際にカッターでこじ開けて、中身を確認してみました! ウソついてたら許さない。あたし、裏切りは絶対に許さないから。
いろんな色が「なくなった可能性」だったようなので、一気に3色ほど交換してみました。で、交換前の重量は12~15グラム。なんなんだこのバラつきは! やっぱり残ってんじゃねえの!? と、意地悪な期待が膨らみます。
でもって、交換後、すなわち新品のインクタンクの重量は一律20グラム。インクタンクの価格は、1個あたり約1000円でしょうか。私たちは、たった5~8グラムのインクに1000円ほど払っているのです。なんなんでしょう、この高さは。
さて。じゃあ実際に、カッターを使って開けてみましょうか! ちなみに、数年前までCanonのインクタンクは透明でした。どの程度、インクが残っているのか一目瞭然でしたし、インクだけ補充する他社製の「詰め替えインク」が実に使いやすい感じでしたが、いつしかCanonはインクタンクを黒一色に変更。中身が見えなくなってしまったのです。だからこうして、カッターで切らないと中身が見えないのです。
……インクタンクの色を黒にして何の意味があるの!? 教えて欲しい。納得いくまで説明してほしい。何か見られたくないものがあるから隠してるに違いない! そうだ、そうだ、そうに決まってる! 許せない。許せない許せない許せないーっ! ……と思っているうちに、インクタンクの切開が完了しました。中身を覗いてみると……なんと!
見事に、カラッカラに、空でした。インク一滴すら、残っていませんでした。つまり、プリンタの言うことは正しかったのです。疑ってごめんなさい。でもね、でもね、プリンタさん、ちょっとあなた、インクを使いすぎだと思うの。クリーニングとか起動運転時とかにも、ビミョーにインクが減ってる気がするの。
あとね、あとね、メーカーさん。インクが高すぎると思うの。みんな同じ事を思ってるはずなの。本体が安くてもインクが高かったらプリントする気、失せまくりなの。だったら逆に、本体高くしてもいいからインクは安くしてほしいくらい。どうにかしてほしいの。もう年賀状シーズンだし。たのんだわよ、メーカーさん。
(文・写真=長州ちなみ)
▼よく見たらインクタンクの底面に小窓がついてる。こっから残量確認できそうよ!