本日から全国のファミリーマートで発売が始まった、『ドラゴンクエスト』に登場するキャラクター「スライム」の形をモチーフにした肉まん(170円税込)。すでに食べた方も多いのでは?
記者も近所のファミリーマートへ買いに行くと、あるある! 毒々しい真っ青なスライムたちが並んでいるではないですか! だけど、まだ売ることができないと店員に言われました。実はまだ「蒸し上がっていない状態」なのだそうな……ガクッ。
詳しく話を聞くと、朝からスライムを購入する人が多く、回転が追いつかないとのこと。レジ横にある肉まん蒸し器のなかには、蒸し上がり待ちのスライムたちが所狭しと並んでおり、多めにストックを作ろうという努力が垣間見られます。
記者はファミリーマートを転々としながら、なんとか8匹ほど集めて積み重ねてみましたが、とうとうキングスライムには変身しませんでした。そして、何かにとりつかれたように、ひとりゴフゴフとスライムたちを貪りました。満足です。
え、味ですか? 生地は一般の肉まんと比べると、ややハリがありツヤツヤとしていますが、いたって普通の肉まんの生地。ブルーの皮膚や黒い目玉、赤い唇が、得たいの知れないソーダ味とかゴマ風味とかイチゴ風味とか、そういう仰天風味ということもなく、本当によくある肉まん生地の優しい味です。
まっぷたつに割ってみると、豚肉やタケノコ、玉ねぎが入った具がたっぷりつまっています。味は、濃口醤油やオイスターソースで味付けしてあるそうで、食欲がどんどんそそられます。ちょっと残念なのは、肉汁がなくジューシーさに欠けること。肉まんの醍醐味、やや半減ですが、そういえばスライムの体のなかを再現してるのかもしれないし、ジューシーさに欠けるのは仕方ないのかもしれない。そんなことを考えながら、ひとり黙々と食べ続けたのです。ゲフ……☆
ところで、この目が覚めるほどに美しいブルー色は、なんと合成着色料をまったく使っていないというのです。じゃあ、いったい何を使用しているというの? スライム肉まんの発売元、井村屋株式会社のお客様相談ルームに質問してみました。
Q 生地に合成着色料を使用していないのは本当ですか? 何で着色しているのでしょうか。
A 「本当です。青は、クチナシ。赤はパプリカ色素、そして黒は炭を使用しています」
天然色でこんなにも美しい色が出せるのですね! 意外でした。
Q ちなみに、スライム肉まんのシートに「輸入発売元」と明記されているのですが、スライム肉まんは輸入しているのですか?
A 「はい、中国に自社工場があるのでそこで製造したものを輸入しています。素材なども中国で調達したものですが、すべて自社の管理の元安全なものを使用しています」
これまたちょっと意外な事実。だけど、素材は安全ということなので安心して食べられますね。
Q ちなみにちなみに、キングスライムの販売予定はありますか?
A 「今はまだ予定はありませんが、今後検討するかもしれません」
いつか、本当にキングスライムを肉まん蒸し器のなかで見られる日がくるかも? うーん、待ち遠しいのう!
販売期間は年内を予定しているそうですが、売れ筋次第ではどうなるかわからないとのことです。気になって仕方ないドラクエファンの皆さん、この機会に一度食べてみては?
(取材、写真、文=めるりんこ)
参考:family.co.jp(www.family.co.jp/goods/ff/slime/)
▼※注意…8匹集めてもキングスライムにはならないぞ(1匹隠れて見えない)
▼蒸し加減によるのか、明らかに大きさが違うものがひとつ混ざっている
▼どうだ、壮観だろう
▼頭部から見てみる。あ、あれ? サンリオのハンギョドンじゃないか
▼この子を食べよう! 前スライム「え、え、ボク!??」後スライム「…ゴクリ」
▼前スライム「ぎゃー」後スライム「ひえェぇェ…(でも見る。怖いもの見たさ)」
▼お肉は…美味しい。もう少しジューシーだとなお良し
▼顔のつくりも個性派ぞろいだ
▼目や口、それぞれのパーツを外しながら食べるのもまた良し
▼スライム肉まんを真っ二つに割る動画である