2011年11月30日より東京ビッグサイトで、「第42回東京モーターショー2011」が開幕しました(一般公開は12月3日から)。今回は世界12カ国1地域から179のメーカーが参加し、最新の技術を駆使車両を出展しています。今年取り分け注目を集めているのが、「シティコミューター」と呼ばれるタイプの車両です。これは4輪車と2輪車の中間的な存在の乗り物で、近距離移動に特化しています。会場の足を運んで実際に車両を見た記者(私)が、特に女性に優しいと感じた車両をご紹介したいと思います。
■ スズキ「Q-Concept」
オレンジの車体と丸いドアが可愛らしいスズキの「Q-Concept」。この車両は2人乗りで、座席が縦に並んでいます。運転席の真後ろのもうひとつ座席があり、バイクのように縦列に乗り込みます。2人乗りではありますが、天井が高く設計されているので、それほど手狭な印象はありません。ドアの開閉がとてもユニークで、その動きも可愛らしく感じます。
■ トヨタ車体「coms」
電気自動車の「coms」。この車両は、車検・車庫証明・重量税・取得税が不要。1回の充電にかかる費用は約80円、1キロ当たりに換算するとわずか2円だそうです。1人乗りですが、後部にカーゴがついていて荷物の移動などの重宝しそうです。
■ フォルクスワーゲン「NILS」
ドイツ連邦交通省の支援のもと、大都市の通勤者のために開発された電気自動車「NILS」。この車両の最大の特徴は、重量にあります。安全かつ軽量なフレームを用いて製造されており、電気モーターを含めた総重量は460キロ(国産の軽自動車は600~800キロ)。エコカーとしての可能性を感じさせてくれます。
■ ゼネラルモーターズ「シボレー EN-V」
まるで、従来の車両から前方部分だけを切り取ったようなユニークな車両「シボレー EN-V」。この車両は見た目もさることながら、他の車両にはない特殊な機能を備えています。それは「自律走行」です。ネットワーク機能を駆使して、車両間通信および距離検出技術で自律的に運転してくれるとのこと。その可能性は未知数ですが、もしかしから目的地を指定するだけで、ドライバーに代わって運転を担ってくれるかもしれませんね。
車両によっては、実用化は随分先になるのかもしれませんが、車には明るい未来が待っているような気がします。興味のある方は、是非会場でそれぞれの車両をご覧になってくださいね。
(取材、文、写真=チャーミー)
▼ スズキ「Q-Concept」
▼ トヨタ車体「coms」
▼ フォルクスワーゲン「NILS」
▼ ゼネラルモーターズ「シボレー EN-V」