つい最近のことです、私(男性記者)はひとりのニューハーフの女性(?)と知り合いました。彼女のルックスは女性そのもの。若干筋肉質ではありますが、丹精な顔立ちをしており、美人の部類に入るでしょう。
最近は「おねえキャラ」がもてはやされ、テレビでその手の人を見ない日がありません。彼女によると、実はおねえキャラと一口に言っても、その内情は結構複雑。「ニューハーフ」と「ゲイ」(男性の同性愛者はホモセクシャルという)とでは、まったくの別人種。お互いに相容れない部分があるのだとか。
ニューハーフとゲイの違いについて、お伝えしましょう。二者の違いは以下の通りです。
・ニューハーフ
男性として生を受け、女装や性転換をして女性として振る舞い、男性を愛する者。
・ゲイ
男性として生を受け、筋トレや日焼けをして男らしく体を磨き、男性を愛する者。
テレビのバラエティ番組では、男装・女装の別なく、おねえ言葉を使うタレントが一緒に出演していることが多いです。しかしこの二者は、お互い何を考えているのか良くわかっていないのだとか。というのも、恋愛対象として男性を愛することに違いはありませんが、自分はどの性別を自覚しているのかで分かれるそうです。
ニューハーフは「女性」というメンタリティーで、男性を愛します。したがって、より美しくきれいでありたいと願っています。一方ゲイの場合は、体を鍛えたり日焼けをして男らしく見せたうえで、男性を愛します。
ニューハーフの彼女によれば、「どっちに行きたいのかよくわからない。まったく価値観が違うから理解できない」そうです。ゲイの方の意見を確認していないので、推測になりますが、おそらくニューハーフに対して同じ答えが帰ってくるかもしれません。共通しているのは、「男性として生まれ、男性を愛する」ということです。
ちなみに彼女の経験上、ニューハーフとゲイはたとえば一緒に仕事をするにしても、お互いに相容れないところがあるために、「本当に親しくなるのは難しい」とのこと。したがって、テレビに見ているおねえキャラは、全員が仲良しということはなく、むしろ人によっては距離を置いていたり、気を遣っている可能性もあります。
これは私の想像ですが、現在テレビで活躍している女装おねえタレント(ニューハーフ系)のマツコ・デラックスさん、はるな愛さん、IKKOさん、佐藤かよさん、ミッツ・マングローブさんは、男装おねえタレント(ゲイ系)のおすぎとピーコさん、美川憲一さん、クリス松村さん、山咲トオルさん、楽しんごさんとは、水が合わない可能性もあります。
今後テレビでおねえキャラのタレントを見るときには、参考にしてください。
文=チェシー猿渡