2010年3月11日に開業した茨城空港。現在は、札幌(新千歳)、神戸、上海の3都市を結んでおり(韓国ソウル便は運休中)、関東では3番目の空港として位置付けられています。
そんな茨城空港に「茨城空港 韓国Plaza」というショップがあるのをご存じでしょうか。このショップには、韓国のお土産が多数置かれており、びっくりすることに韓国アイドルの写真や手形なども飾れているのです。
実際、記者(私)も訪れましたが、ここ茨城空港は羽田や成田と比べると非常に小さいな空港で、お店も数店舗ほどしかありません。したがって、「茨城空港 韓国Plaza」はとても存在感を放っていたのです。
しかしながら、なぜ日本の空港にこれだけ目立つ韓国のショップがあるのでしょうか。空港というのはその国のカラーを映し出すものですし、できれば国内のブランドで統一させたいところです。もちろん部分的に商品を仕入れ販売することは良いことだと思いますが…。
ということで、今回この謎を解き明かすため「空港ビル管理事務所」に取材を試みました。
Q1、なぜ国内の空港に韓国のショップが入っているのですか?
公募により、たまたまこのショップが決まっただけなんです。なので本当に、たまたまです。
Q2、このショップを運営しているのは日本の会社なのでしょうか。それとも韓国の会社なのでしょうか?
そこまではよくわかりませんが、確か会長は韓国の方だった気がします。
Q3、韓国のショップが国内の空港にあることにちょっと違和感があります。これについて、クレームや意見などはありますでしょうか。
クレームはまったくないですね、珍しい商品が置かれているのでみなさんうれしいのではないでしょうか。
Q4、このショップのターゲットは誰なのでしょうか。
もちろん韓国の方というよりも日本の方です。空港というのは、搭乗客だけでなく、来場するだけの方もいらっしゃいます。土日とかに飛行機を見に来たり、平日に戦闘機を見にきたりですね。つまり観光スポット化しているのでそのような方たちもターゲットになっているのです。
Q5、このショップには韓国のアイドルや俳優の写真がたくさん飾られています。これには何か意図があるのでしょうか。
韓国映画「きみはペット」の制作発表会が実は3.11の直前に行われまして、約3000人のファンが空港に駆け付けたんですね。で、予定なら5月に茨城県で撮影予定だったのですが、結局3.11があって撮影はなくなりました。つまりはそのような縁もあるのかもしれません。
Q6、現在、アシアナ航空の韓国便が3.11以降運休しています。再開の目途はあるのでしょうか。
10月末までは運休が決まっています。それ以降にまた話し合いがあるのでしょう。
いかがでしたでしょうか。特に空港側は特別何かがあって誘致したわけではないようです。その辺りは何度も強調していました。
そしてここからは私の憶測ですが、まずこのショップは今月4日にオープンしたのですね。当たり前ですが震災後のオープンです。で、茨城県は原発事故の影響で大きな痛手を負っています。おそらく観光客も以前に比べて減っているでしょう。したがって、公募するにもあまり企業が集まらなかった可能性があります。で、今は韓流ブーム、そして結果、こうなった… うーん、それしか考えられないんですよね。
で、もしも地方の空港が財政で苦しんでいて、どんどん外国の企業に進出されるようなことになったら本当に日本が日本でなくなってしまいます。
まあこれは最悪のケースではありますが、その可能性も否定できないでしょう。ということで、みなさんはどうお考えでしょうか。ちなみにこの「茨城空港 韓国Plaza」は一時的な店舗ではないのであしからず。
(写真=文 momoco)