皆さんは中華料理と言えば何を思い浮かべるでしょうか? チャーハン、マーボー豆腐、餃子なんかもいいですね。ですが、現地の日本人のほぼ100パーセントが「好き!」というにも関わらず、なぜか日本で広まらない中華料理があるご存知でしょうか。
それは「トマトの卵炒め(西紅柿炒蛋)」。めちゃウマ、めちゃ簡単、材料も手に入るのになぜか日本の中華料理屋では超マイナーメニュー。お店にないなら自分で作れるようにならねばなるまい! 水餃子を教えていただいた昼は料理講師のバイト、夜はホテルの厨房に立つ王師傅(おうしふ)に作り方を聞いちゃいました。
【材料】
・トマト 2個
・卵 3個
・鶏がらスープの素 小さじ1/2
・塩 少々
・胡椒 少々
材料はシンプルすぎて笑いがこみあげてくるレベルです。
【作り方】
1.トマトをさいの目切りにする
2.卵を溶き、鶏がらスープの素を混ぜる
3.多めの油で卵を焼く。箸でまぜなくてもよい。フライパンを軽くゆすり、ふわっと半熟に焼きあがったら一度、卵を皿にあける
※ 師傅いわく「“皿にあける” いう工程をはしょると確実に失敗するぞ」
4.同じフライパンでトマトを炒める。皮が軽くめくれあがってきたら、2で焼いた卵を投入。軽く和える
5.塩、コショウで味を整えれば完成
できたぁ~!
何これ、笑っちゃうくらい簡単なんだけど!!
しかもめっっっっちゃ美味しい! 現地にいる多くの日本人が「こんなに日本人の口に合うのに、なんで日本で広まらないの?」と不思議がるのもうなずけます。王師傅も「日本人はこれ好きだよなぁ」とのこと。
ちなみに、おかずとして単品でも食べるのもありですが、ご飯の上にかけて食べるのが地元風。トマトと卵からジューシィなおつゆが出てくるので、ご飯は固めに炊くのがオススメです。
この料理のポイントはたった一点「卵とトマトは別々に炒める」。これだけ。この点を怠るとトマトの水分が焼きあがる前の卵と混ざり合ってベチャベチャ、ケチャップ炒めのような仕上がりなってしまうのでご注意を!
トマトの卵炒めは中国ではとってもポピュラーです。現地ではこの料理のバリエーションは多彩。チンゲンサイやセロリ、キクラゲを入れても美味しいです。ほかの野菜を入れる場合は、トマトと一緒い炒めて最後に卵と和えればOKですよ。
野菜を加えると彩りもとってもきれい! 是非チャレンジしてみてくださいね。
(写真、文=おおさか もぐみ)