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【韓国豆知識】ソウル・東大門市場は昼間死んだように静か / でも夜は雑踏と喧騒に満ちあふれている

2013年1月18日

toudemon1

国が違えば、文化や風土が異なります。それだけでなく、生活事情も国によってさまざま。たとえば「物流」ひとつとってみても、交通機関や倉庫管理のあり方によって、仕組みそのものが変わってきます。

韓国ソウルの東大門市場では、日本ではちょっと考えられないような仕組みに基づき、買い付けが行われています。昼はまるで死んだように静まり返った市場なのですが、深夜0時を過ぎるころになると、デパートのネオンが灯り、道々には露店が並び始めます。そして買い付けに訪れた人で大混雑。

一見非合理的な商売のあり方。これは一体どうしてなのでしょうか?

実は韓国は日本ほど、物流が発達しているとは言えません。個人で買い付けに来る地方の人々は、自ら荷物を運んでいるのです。しかも運搬用の車を持っている人も少ないために、公共交通機関を利用するのです。

特に高速バスの利用が活発で、バスの始発に合わせて市場を離れることになるのです。市場はそれら地方のバイヤーに合わせて、深夜に開店。買い付けを終えた人は、始発のバスで地方へと帰っていくのです。

市場の界隈が昼間、死んだように静まっているのはそのためです。バイヤー集団は、商品を詰め込めるだけ詰めたビニール袋をいくつも抱えて、バスに乗り地方へ。各お店の開店時には、買い付けてきたばかりの商品が棚に並ぶことになります。

もしも東大門市場で、衣料品や皮革製品を買いたいという方は、昼間に行ってガッカリしないでくださいね。本番は夜ですから。深夜0時以降を見計らって足を運ぶと良いでしょう。

(文、写真=チャーミー)

▼ 昼間は静まり返った市場周辺

▼ しかし夜になると、そこら中に怪しい露店が立ち並びます。大概がブランド品(偽物?)を扱っています

▼ 通りには背負子(しょいこ)が置いてあります。自由に使って良いようです

▼ 昼は暗かったデパートにもネオンが

▼ とある建物の1フロアはバッグ専門

▼ バイヤーはビニール袋に商品を目いっぱい詰めます

▼ バイヤー集団は通りの一角に集まり、始発バスを待ちます

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