多くの現代人が苦しんでいる心の病、それが通称「うつ病」です。誰にでもうつ病になる可能性はあり、当の私(筆者)もつい先日、精神科医から念を押して「あなたは典型的なうつ病です」と言われてしまいました。現在はドグマチールを処方されております。
ということで今回は、うつ病に苦しむ人ならば、思わず力なく「あるある……」と言ってしまいたくなるような、『うつ病あるある50』をご紹介したいと思います。
その01:朝、起きられない。
その02:体が思うように動かない。
その03:布団の中から出られず、24時間以上寝てしまうことも。
その04:常に眠い。
その05:頭にハチマキが巻かれているような感じがする。
その06:頭に孫悟空(西遊記)の輪っかを付けられたような感じになってる。
その07:頭に鉄アレイが直結してるように思うこともあったりする。
その08:変な夢を見まくる。
その09:会社に行くのが辛い。
その10:逆に、家に帰るのも辛い。
その11:とことん、やる気が無い。
その12:何から何までめんどくさい。
その13:トイレ行くのもめんどくさい。
その14:よく、漠然と死にたくなる。
その15:が、死ぬのすらめんどくさい。
その16:ベランダや高層階の窓から階下の地面を見て、何かを考えてしまう。
その17:頭がグルグルグルグルグルグルグルグルしてる。
その18:体がフワフワフワフワフワフワフワしてるけど、軽いわけではない。
その19:様々な死に方を考えたりする。
その20:「なるべく人様に迷惑のかからない死に方をしよう」とだけは思っている。
その21:「誰か自分のこと殺してくれないかな」と思ったりする。
その22:「どうせ死ぬなら、あれもこれもやってから死のう」と、思いとどまる。
その23:だが、その「あれもこれもやる」気力も勇気もない。
その24:精神病医に行くのもめんどくさい。
その25:精神病院で自分の順番を待っている最中、他の患者さんを見て鬱になる。
その26:他の患者さんを見て「あの人よりはマシな方だ……」と少し安心したりする。
その27:メシを食べるのもめんどくさい。
その28:そもそも食欲が無い。
その29:抗鬱剤の影響で性欲も減少気味。
その30:精神薬にどんどん詳しくなってくる自分がイヤ。
その31:「なんとかしなきゃ」と常に思ってしまう。
その32:土日の休日、本当にミノムシみたいに布団から出られないことがある。
その33:人に憂鬱な状態を悟られたくないので精一杯元気にふるまう。
その34:人に表情も見られたくないのでマスクしたりメガネかけたりして顔を隠す。
その35:将来の展望なんて何も見えない。
その36:抗鬱剤を処方されたけど、なるべく飲まないようにしたりする。
その37:先生に「抗鬱剤は飲み続けないと効かないのです!」と怒られる。
その38:抗不安剤を飲んで安心するも、「これでいいのか?」と思ったりもする。
その39:うつ病に悩む作家の作品を見たりして、さらに鬱な気持ちになる。
その40:何を見ても面白いと感じない。
その41:やらなきゃならないことが山積みなんだけど、片っ端からできてない。
その42:電話がかかってきても、出られない。
その43:メールの返事すらできない。
その44:スマホを見るのも嫌になる。
その45:TwitterやFacebookを更新しなくなる。
その46:太陽光を浴びると良くなるというが、浴びる時間帯に動けない。
その47:いろんなことを考えすぎて頭は常にフル回転。
その48:「いつやるの? 今でしょ!」が、できない。
その49:思い切って環境を変えるしか治す方法はないということは自覚している。
その50:「がんばらなきゃ!」と思う。でも、それがいけないのも分かってる。
(写真、文=ハトポン)