Pouch[ポーチ]

天空に浮き上がりそうなエアリー感…やわらかい羽の一筋一筋を金属に彫り込んだジュエリー

2013年5月15日

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ふわっと軽やかに飛んでいくイメージを求めて羽ジュエリーを買おうとしたことがある皆さん! 羽のイメージなのに、意外にぼったりと重そうでがっかりしたことはありませんか? 本物の羽を使ったアクセサリーは軽いけれど、しばらくするとみすぼらしくなっちゃうし……。

でも見つけちゃいました。羽のようにふわっと軽そうなのに、しっかりと金属のジュエリーを。天使のようなピュアなイメージの作品から、映画『ブラックスワン』で使われていそうな憂いを帯びた作品まで、いろいろな羽のジュエリーをご紹介します! しかも驚くなかれ、秋濱さんの作品は割と手の届く価格のものからあるんですよ♪

■羽全体がふわっと輝いて天空に浮き上がりそうに見える


その羽のジュエリーは、彫金アーティストの秋濱克大さんの作品。金や銀などの金属に、羽の細かい筋を一筋一筋、手で彫りつけてあります。背中に乗せたら天使の羽のように見えるオブジェは、溜め息もの。細かい細い筋があるために、光を当てると羽全体がふわっと輝いて天空に浮き上がりそうに見えるんです!


結婚式などに使うチョーカーや、ティアラの作品もあります。天使のようにイノセントなイメージのある羽の作品を結婚式に身につけられたら、ずっとピュアな気持ちを持ち続けられそう。

■濡れて束になった羽がメランコリックな作品も

映画『ブラックスワン』に使われていそうな作品もあります。羽の乱れ具合が、もう、いかにも「羽」なんです。濡れて束になった羽が細かく表現されて、なんともメランコリック。大人の女性の色気を感じます。

作品のタイトルは『悲しいだけではない』。黒い羽を模したチョーカーに、ひとつだけちっちゃなちっちゃな金色の羽がつけられているのです。タイトルに、いろいろと考えさせられませんか? 

■毛彫りという日本の伝統的な技法

秋濱さんは、毛彫りという彫金の技法を使って羽ジュエリーを作っています。毛彫りの歴史はとても古く、東大寺の大仏の台座(蓮弁)に彫られた線刻が有名な伝統技法です。

この技法で金属板に羽の筋を彫り込んでいき、最後に糸のこで羽の形に切り取るのです。レリーフのように細かい部分も、すべて手作業。気の遠くなりそうな細かさです。

あまりの細かさに思わず、「失敗して、レリーフにするべきところを切ってしまったりすることはないのですか」と秋濱さんに尋ねてみたところ、そういうことはないとのこと。さすが、プロですね。

■海外からの熱い視線を寄せられるも、今はまだ手が届く値段

秋濱さんの作品はすべて一彫り一彫り心をこめて彫った、一点物のジュエリー。なのに、小さいものは5,000円から、大振りのピアスも20,000円からと、手の届く価格なのです。「自分の飼っているインコの羽の色と同じ色のピアスを作ってほしい」などというオーダーメイドの注文も受けてくださるそう。


最近は海外からも熱い視線を寄せられている秋濱さんのジュエリー。6月には銀座や外苑前で展示会が行なわれるそう。軽やかなイメージの羽ジュエリーや、イノセントなのにずっと使える金属の羽ジュエリーがほしい方は、ぜひ一度秋濱さんの作品を見てみてはいかがでしょうか?

(文、取材=FelixSayaka)
取材協力=AKIHAMA秋濱克大さん

▼羽のオブジェは内側から光を放つかのように輝きます▼

▼男性がつけてもかっこいいブローチなども▼

▼この透け感、軽やかさがステキ▼


▼ネックレス『悲しいだけではない』。ちっちゃい羽は「希望」を意味しています▼

▼小さな作品も▼


▼作家の秋濱克大さん▼

▼アトリエにて制作中の秋濱さん▼


▼クジャクの羽や色付きの作品もあります▼


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