夏休みに旅行に出かけた皆さん! 良い出会いはありましたか? 旅で現地の人とちょっと交流ができると、旅はぐんと思い出深いものになっちゃうかも。でも現地の人に話しかけるのってちょっと勇気がいりませんか? そこで今後の旅行に役立てるため、旅の達人の男性3人に、現地の人と交流するコツを教わりました。
教えてくださったのは、30カ国以上をバックパッカーで旅行した経験や50人以上の旅人を自宅に泊めた経験から、アジア旅行をする人と現地の人をつなぐwebサービスVoyaginを運営する高橋理志さん、日本の魅力を世界に発信し、世界の旅人を日本に誘致するSNSサイトJapanSpottingを手がける斎藤潤一さん、旅行の合間に仕事をして生きている生粋のバックパッカーJayさんの3人。
それでは3人が教えてくれた、現地の人と仲良くなるコツをさっそくご紹介しましょう!
1.日本にいる段階から、現地の人を見繕っておく
現地で人に話しかけるのは、ナンパのように不確実で運頼み。相手が悪いやつだった日には、勇気を出して話しかけた努力が裏目に出てしまいます。そこで斎藤さんがオススメしてくれたのが、日本にいる段階から、現地の人を見繕っておくということ。友達に「今度シンガポールに行くんだけど、誰か現地に知り合いはいませんかー?」とFacebookなどで投げかけて紹介してもらい、あらかじめ繋がっておくと、ある程度相手のことも調べることができて安心なんだとか。VoyaginやJapanSpottingを使って現地の人を捜すのもオススメ。
2.airbnbで宿泊場所を見つける
Jayさんは、宿泊場所で現地の人を見繕うのが安全で簡単だと、airbnbというサービスを教えてくれました。airbnbは、空いている自宅の部屋をユーザー同士で有料で貸し借りするサービス。2LDKの家の一室を借りられたり、居間のソファーベッドだけ借りられたり、はたまた一軒家丸ごと借りられたりします。利用者のレビューやゲストのプロフィールに紐づいたSNSで、事前にゲストのことをよく調べることができて安心です。
3.指差し会話帳を持っていく
高橋さんは海外に行く場合、「指差し会話帳」はとても使えると教えてくれました。「あなたの国の言葉をしゃべりたいの!」という、相手の国を積極的に受け入れる姿勢を見せると良いのだそう。確かに、逆の立場で想像して、外国人旅行者に話しかけてきたときのことを想像すると、一気に英語でまくしたてられるよりも指差し会話帳を持って「スミマセン、エキ、ドコ?」とか言われた方が、優しくしてあげたくなっちゃうかも。現地の人から、指差し会話帳にある言葉の発音を教えてもらったり、指差し会話帳を見せたりするだけでも何となく心が通いそうです。
4.交流できそうな旅行先を選ぶ
旅行先を選ぶ段階で、絶対に現地の人と関われそうな旅行にするのも手だとJayさんは教えてくれました。たとえばNICEというサイトでは国内外のさまざまなボランティアキャンプが掲載されていて、そこに参加すれば何らかの形で現地の人とふれあうことができます。 NICEだけでなく、信頼できる団体が主催するスタディツアーなどに申し込んでみるものありかも!
5.店員さんに話しかける
いきなり旅先の駅や町中で現地の人に話しかけるのはなかなか難しいもの。また、現地の人に話しかけられた場合も、相手が何を目的としているかがわからなくて不安です。でも、レストランや雑貨屋さんなどのお店の店員さんなら素性はある程度わかります。そのため、店員さんがこちらに興味を持っていそうだったら話してみると良いと高橋さんは教えてくれました。Jayさんは同じ店に2、3回続けていくという裏技を時々使うそう。常連さんやお店の人が顔を覚えてくれて、交流できることが多いのだそうです。
6.日本のことをちゃんと話せるようにする
最後にちょっと上級編。斎藤さんは、「本気で交流したいなら、少なくとも自分の住んでいる場所の文化や自然、歴史などを英語でちゃんと説明できるようにした方が良い」とアドバイスしてくれました。確かに、誰かと知り合って、相手が自分に興味を持って「日本って○○だよね」「日本は○○なの?」と会話の糸口を見つけてくれたときに、それに対してちゃんと反応ができたら、関係が一段と深まりそうですよね。
いかがでしょうか。犯罪に巻き込まれないように十分注意しつつも、いろんな方法で交流を楽しんでみてはいかがでしょうか?
取材協力:Voyagin高橋理志さん、JapanSpotting斎藤潤一さん、バックパッカーJayさん
(写真提供=Voyagin高橋理志さん/取材、文=FelixSayaka)