もう何十年も前からハードワークが問題視されてきた日本。今、海外においても「なんですか? そのブラック企業はーっ!?」と叫びたくなるような企業の採用面接が動画になり、話題を集めています。
責任重大、求められるスキルはいっぱい。勤務時間は長いなんてもんじゃないし、おまけに給与の条件ときたら……! 「一体どんな会社なのさ!?」と思った方は、オンラインで行われたというこの面接をのぞいてみて!
では、衝撃の面接の一部始終をご覧ください!
面接官「これは単なるビジネスではないんです。もっとも重要な仕事であると言ってもいいかもしれません」
募集職種は、運営ディレクター。
面接官「非常に大きな責任を担うことになるし、たくさんの素質が求められますよ」
面接官「求められる素質その1。機動力」
面接官「この仕事では、あなたは、ほとんどの時間を立ったまま過ごさなければなりません」
面接官「しかも、しょっちゅうかがまなければならない」
面接官「ものすごい忍耐力が必要です」
志望者「うわ~、大変そう。勤務時間はどのくらいなんですか?」
面接官「週135時間ですね。まあ、基本的には、1日24時間、週7日間労働と考えて頂きたいのですが」
志望者「なんだかんだ言っても、時々座ることくらいはできますよね?」
面接官「休憩時間のこと? いや、休憩はないですよ」
志望者「それって……合法なんですか?」
面接官「そうですよ」
志望者「じゃあ、昼食をとることもできないんですか?」
面接官「昼食はとれます。ただし、あなたの同僚が済ませてからです」
→各志望者からブーイング!
面接官「さらにこの仕事では、交渉力と対人関係を構築する力が求められます。私たちは、医療、金融、そして調理の深い素養を持った方を探しているのです。この仕事では、あなたはいくつもの役割を演じて、常に同僚に注意していなければならないんです」
面接官「ときには、同僚と夜通し過ごさなければならないこともあります」
面接官「仕事環境は、混沌としたものになりますよ。それ以前の人生は忘れてもらいましょう」
面接官「長期休暇はありません。年末などは、さらに仕事が増えると思ってください。この仕事、どう思います?」
→志望者から「ありえないでしょ!」という反応。
志望者「いつ寝るんですか?」
面接官「寝る時間はありません」
→志望者たち、「私たち、ロボットじゃないんだよ……!」という反応。
面接官「その代わり、この仕事で築く人間関係、そして同僚を助けることで得られる喜びは計り知れないものですよ」
面接官「そう、プライスレス。給与の件ですが、無給です」。
志望者全員「はあぁ?」という反応。誰がこんな仕事、ただ働きするっていうのよッ!!
面接官「何億もの人がやってきた仕事ですよ。お母さんです」
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はい、「世界で最もハードな仕事」は育児というオチでした。実はこの採用面接、AMERICAN GREETINGSという会社が母の日に向けて制作した、架空のものだったんです。実際に新聞などに掲載された募集要項を見て集まった志願者たち、まんまとダマされていましたね!
筆者にも子どもがおり、この動画には共感するところが多いのですが、「最もハード」で「最も大事」と言おうとは思いません。独身でも、子どもがいなくても、大変な仕事をしている人はたくさんいるし、お父さんだってシンドイ。「私が一番大変なのぉ!」と言うことは、周りへの思いやりを忘れてしまう第一歩だと思うので、避けたいところですが……自分の母親が、どれだけ大変な思いをして育ててくれたか。それを素直に考えたいと思います。
ラスト、お母さんのことを想い涙するなど、志願者たちのリアクションも魅力的なこちらの動画、ぜひご覧になってくださいね!
参照元:YouTube
執筆=大井たま (c)Pouch