1998年から2004年にかけてアメリカで放映されたテレビドラマ「SEX and the CITY(通称SATC)」。終了後もう10年経つのですが、未だにSATCが大好きでたまに見ちゃうって人、多いのでは?
SATCの何がおもしろいって、ファッションがステキで登場人物がダイナミックで「こうありたい〜(でも実際は難しい〜)」というエピソードが満載なのに、心情が妙にリアルで共感できるところなんですよねー。
例えば「女の特権、シューズマジック」の回では赤ちゃんが生まれた友人の出産祝いの会に参加した独身のキャリーが、「一生独身だと人のお祝いをするばかりで、何にも祝ってもらえない!」と悲しく思うところとか。記者はSATCが大っ好き!
そんなSATC好きならきっと楽しめるだろう、ガーナを舞台にしたアフリカ版SATC「An African City」が現在YouTubeで公開中! とにかくファッションがステキで、登場人物がダイナミック。恋愛模様がどきどきするし、共感できる。さらに、アフリカについて今までにちょっと違う目で見られるかも!
■登場人物は、アメリカ&イギリス育ちのアフリカ人
メインキャラクターのNana Yaa(ナナ ヤー)はアメリカ・ニューヨーク州で育ったガーナ人。コロンビア大学でジャーナリズムの勉強をした後で、ガーナに帰ってきます。立ち居知的には、SATCのキャリーに近い感じ。彼女を待っているのは4人の友達。
Makena(マキーナ)はケニア生まれでイギリス人の父とガーナ人の母を持ち、人生のほとんどをロンドンで過ごしたオックスフォード出身の弁護士。離婚後にアフリカに無職の状態で帰ってきます。SATCでいうとややミランダっぽい。
Sade(シャデー)はアメリカ・テキサス州で育ったガーナ系ナイジェリア人。ハーバードビジネススクールを卒業し、NYとボストンで仕事をした後にアフリカに戻った人。SATCでいうならサマンサ。シュガーダディ(パパさん)から貢ぎ物をもらったりと自由奔放。
Zainab(ゼイナブ)はシエラレオネで生まれ、アメリカ・アトランタ州で育ったガーナ人。職探し中。
Ngozi(ンゴズィー)はアメリカ・メリーランド州で育ったナイジェリア人。ベジタリアンで、「アフリカにいるのに肉を食べないの?」とか「あ、この子には牛みたいに野菜だけ出して」とか友達に言われちゃう。ゼイナブとンゴズィーの二人はSATCでいうならシャーロットっぽい。
■アフリカの「今」がわかっておもしろい!
キャラクターは全員、アメリカやイギリスで育ったアフリカ人。だからガーナで起こる「税関、私の荷物を何ヶ月も待たせてる!」とか、「電気や水道の供給が安定してないのに、私のNYのアパートよりも家賃が高い、しかも即金で支払いなんてありえない!」とかという憤りは外国人の私たちにとってもわかりやすいし、アフリカの現状が伝わってきます。
仕事を得るのに数ヶ月もかかったり、一番良い仕事は「政府とやる仕事」だったり。ハイリスクだけどハイリターンも得られる、ダイナミックなアフリカの様子や、おしゃれなファッションやおいしい食事、きれいな住居が(お金を持っていれば、だけれど)得られることもわかっちゃう。
また、「現代の女性は、仕事も恋もすべてほしいの」といったナナ ヤー達の考え方と、アフリカで生まれ育った人たちの考え方のギャップは、都会ですごした女性が地元に帰って感じるギャップに近いものを感じます。
■ファッションが楽しい!
SATCの4人のファッションが見ているだけで楽しかったのと同様に、An African Cityのファッションも見ていてとっても楽しい。ビビッドな色使いのドレスや大ぶりのピアス、ネックレスはこれから暑くなるシーズンに参考にできるかも!
■恋に悩む気持ちは万国共通!
見所は、ナナの恋愛模様。SATCのキャリーと同じく、ナナ ヤーも別れた元カレに再会してときめいたり、今の彼女を紹介されて「自分と全然違う」と落ち込んだり、友達に励まされたり、一念発起してガーナの現地の言葉を話そうとしたり。
恋に悩む気持ちは、アメリカでもガーナでも日本でも同じ。どうなるのか、展開にドキドキしちゃう!
SATC好きには一度見てもらいたい! 誰かっ、字幕付けて〜!!
参考元:
http://www.anafricancity.tv/, http://www.npr.org/2014/04/10/301417521/success-style-and-sex-in-an-african-city, http://wotopi.jp/archives/4120
執筆=FelixSayaka (c)Pouch
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