英国で生まれた4歳の女の子イリス・グレースちゃんが描いた絵画が、今世界中で話題を呼んでいます。
自閉症のイリスちゃんは、最近やっと簡単な単語を覚え始めたばかり。言葉を使ってのコミュニケーションはまだほとんど出来ません。しかしそんな彼女が描く絵は、とても4歳の子が描いたとものは思えない胸を打つ美しい作品ばかり。
実はPouch(ポーチ)でも1年程前にご紹介したことがありますが、今回は彼女の公式サイトを発見しました。汚れを知らない自身の心を映し出したかの様に美しい絵画を描くイリス・グレースちゃんと彼女の作品をご紹介します。
イリスちゃんが自閉症と診断されたのは今から約3年前の2011年12月。当時のイリスちゃんは他人と関わることを極端に嫌がり、ひとつのことに異常なまでに固執する癖がある、気難しい赤ちゃんでした。
診断結果を正面から受け止めた両親は、イリスちゃんを助けるための方法を模索し、その結果たくさんの優秀なセラピストたちと出会います。
セラピーを受け始めたイリスちゃんの様子は短期間で劇的に改善し、ママの背中に乗って遊んだり、笑い声をあげてはしゃいだりするように。また自分で考え出した方法で他人とコミュニケーションをとれるようになり、さらには不規則だった睡眠のペースも整うようになりました。
そしてイリスちゃんの両親は、イリスちゃんがセラピーの一環として描いた絵画を見て、彼女の絵画の才能が尋常ではないことに気付きます。
ママが水で薄めた絵の具を用意すると、イリスちゃんは自分で色を選び、時には色と色を調合して自分の色を作り、大きな画用紙に絵の具を振りかけていきます。握った筆を画用紙の上で振るという独創的な方法で描かれたイリスちゃんの絵は色彩感覚に溢れ、まるで瞑想をしているときに心に浮かぶ幻想風景のような、美しく魅力的なものばかり。
2013年に207カ国でイリスちゃんのストーリーが出版されたことで、世界中からイリスちゃんの作品へ関心が寄せられました。そして現在イリスちゃんのFacebookのアカウントは、なんと24,000人以上にフォローされているそう。
イリスちゃんが描いた絵画はインターネットを通してオークション形式で購入することが可能。絵画販売から得られた収入は、イリスちゃんのセラピー費用や、絵画の画材購入、そしてイリスちゃんの将来のために使われます。
4歳の女の子イリス・グレースちゃんが描いた心にしみる美しい作品の一部を、それではどうぞご覧下さい。
参照元=イリス・グレース公式ウェブサイト
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執筆=南野バンビ (c)Pouch