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この日だけは無礼講!! ペルーの喧嘩祭り「タカナクイ」のシステムがいろいろ理にかなっていてイイ

2014年12月25日

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いよいよ年の瀬。1年間溜め込んでしまった心のモヤモヤは今年のうちにすっきりさせて、心新たに新年を迎えたいもの。

ペルーの山間部にあるクスコ州には、クリスマスに殴り合いの喧嘩をして一年の恨みを晴らし、友人や親戚とわだかまりのない新しい年を迎えられるようにするお祭りがあるのだとか。

本日はYouTubeで紹介されていたそんなペルーの喧嘩祭り「タカナクイ」についてご紹介します。

【サント・トマス村のタカナクイ】

「タカナクイ」の中でも特に有名なのがサント・トマス村のもの。この村で喧嘩祭りが行われるのは毎年クリスマス当日の12月25日。村はその数日前からお祭りモードに入り、村人はお酒を飲んだり、歌を歌ったりとテンションを高めていきます。

【相手選びは超リアル】

喧嘩相手に選ぶのは、“実際にトラブル関係にある人”という超リアルなもの。1年の間に勃発した家族間トラブル、恋愛関係のもつれ、仕事のいざこざ等の原因となった、今年一番憎い相手を指名し、1対1で闘います。この日は、上司だろうと年長者だろうとお構い無しに喧嘩を挑んで闘える、貴重な無礼講の日なのです。

【ルールに則った秩序ある喧嘩】

ルールは、パンチとキックはOKで、噛み付いたり、髪の毛をつかむのは反則、といたってシンプル。ボランティアの審判がムチを持って見守ってくれるので大事に至ることはありません。

また喧嘩祭りの喧嘩にはハグに始まりハグに終わるという習慣があり、喧嘩の後のわだかまりが最小限に抑えられ、実際喧嘩後に肩を組み合ってお酒を飲んでいる風景も普通に見られるのだとか。

【権力に対抗する手段として生まれた】

元来「タカナクイ」は、スペインやインカ帝国という「権力」に逆らうことが出来ずにいつも泣き寝入りをさせられていた村人が、「権力」に対抗することが出来る日として始めたのものでした。衣装として全員がマスクを被っているのは、権力者に顔を見られないようにするためだったと言われています。

【警察と裁判の代替機能】

さらに喧嘩祭りは、警察も法律に基づく裁判機構も持たないこの村で、住民のトラブルを解決するという、必要不可欠な役割を担っています。

なんでも大衆の目の前で日頃の怒りをぶつけて闘うことで、お互いに納得し、和解することが出来るのだとか。少々野蛮な方法ではありますが、トラブルって意外とこんなことで解決するものなのかもしれません。

相手に怒りをぶつけられないことで事態が悪化してしまうことが多い人間関係のトラブル。長い間蓄積された恨みや怒りが誤解と相乗効果を生み、わだかまりが手の付けられないレベルにまで達してしまう。その前に手を打てるのがこの喧嘩祭り「タクナカイ」なのです。

権力に虐げられてきた貧しい村ならではの、あっと驚く「人間関係改善方法」には、見習えることがたくさんあるように思います。

というわけで、今年1年のウップンがたまっているみなさん。言いたいことがある相手に正々堂々と喧嘩を申し込み、お互いの思いをぶつけてすっきりした新年を迎えてみませんか? 思わぬ展開があるかもしれませんよ。ただし、ケンカの後にはハグは忘れずにね。

参照元=YouTube
執筆=南野バンビ (c)Pouch

▼今年の怒りは今年のうちに

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