かつて世界を席巻した、日本が誇るべきゲームの金字塔「スーパーマリオブラザーズ」。そのBGMメドレーを「クラシックギター1本のみ」で奏でるギタリストのムービーが、いまネットで話題になっています。
「ああ、そういうのよくあるよね」と思った方。今回ご紹介する演奏は、ワンランクもツーランクも上ですよ! もう、映像を見ずに音だけ聴くと、よくできたサントラCDを聴いているような錯覚に陥るほどなんです。
【ボサノバの国から届く超絶ギタープレイ】
今回紹介するムービーで演奏をしているのは、ブラジル人のFabio Lima(ファビオ・リマ)さん。「スーパーマリオ」の有名すぎるメインテーマからスタートし、地下・海の中のステージ・スターを取った無敵モードなどのBGMをメドレーしていきます。
ゲームのサウンドはコンピュータによる演奏なので細かい音が多く、ギターで再現するのは大変そう……なんて心配はもちろん無用。すべてを完璧に再現しているのはもちろんのこと、アコースティックギターならではの美しい音色や残響音をうまく生かして、美しい音の空間を織り上げていくファビオさん。
そうしてできあがったギター版・スーパーマリオは、昔親しんだあのゲームサウンドでありつつ、同時にゆったりとムーディに聴ける名演奏に仕上がっています。スーパーマリオってこんなに美しかったっけ? さすがはボサノヴァの国、さすがはサウダージ(郷愁)という感覚をもつ人たち……。音の魅せ方を心得た人が奏でると、楽曲自体の良さが何倍にもなったり、新たな楽しみ方が見えてきたりするのですね。本当の本当に、スゴイ!!
【日本カルチャーを愛してくれてるファビオさん】
さてこのファビオさん、他にもいろいろな楽曲を演奏している模様。YouTubeには「スーパーマリオ」以外の動画もたくさんアップされています。なかでも日本のゲームやアニメの曲はかなりの数あり、ちょっとジャパニーズオタクなのかな? って思ってしまうほど。
「ストリートファイターII」「ゼルダの伝説」「クロノ・トリガー」などのゲーム音楽、「ドラゴンボール」「ワンピース」「星闘士星矢」「ポケモン」「パワー・レンジャー」などの日本のアニメ作品の主題歌、特撮モノまで……これはうれしい限り!
ちなみに、記者(私)が思わず「うぁぁぁ!」と声をあげたFabioさんの演奏は、「キャッスルヴァニア(悪魔城ドラキュラシリーズ)」の楽曲でした。クラシックギターならではのアレンジです。こちらも、ぜひ鑑賞してみてください!
参照元:YouTube
執筆=日向陰ル (c)Pouch