動物の母親が我が子を愛おしく想い、世話をするのは当たり前……のことでは、実はありません。
もちろん多くの母親は子供を大切に育てる「母性本能」を兼ね備えているわけですが、中には様々な事情により、育児放棄をしてしまう母親も残念ながら存在します。
本日ご紹介するのは、母親から育てることを拒否されてしまったチーターのRuuxaとワンコのRainaの友情物語。友情を育むのに、種の違いなんて関係ないんです。
【サンディエゴ動物園サファリパークで暮らす2匹】
2匹が共に成長する様子を、3回に分けてYouTubeに公開しているのは、アメリカのサンディエゴ動物園サファリパーク。
【赤ちゃんの時から一緒】
母親に育児放棄をされてしまったチーターのRuuxaとワンコのRainaが、サファリパークの動物ケアスタッフの判断により一緒に育てられることになったのは、Ruuxaが生後4週間、Rainaが生後5週間の頃でした。
動画には、一緒に暮らし始めて2週間が経過した、生後6週間のRuuxaと生後7週間のRainaが仲良くじゃれ合う様子が映っています。
成長スピードが違う2匹はまるで親子のような体格差ですが、RuuxaがRainaの背中に乗ってみたり、RainaがRuuxaをなめてみたりと、いつの間にやらすっかり仲良しに。
Ruuxaが生後7週間、Rainaが生後8週間になると、Ruuxa はRainaにちょっかいを出したがったり、Rainaは少し興奮しやすくなったりと、それぞれの気性の荒さが若干目立つようにも。
そんな2匹が安心して過ごせるように、動物ケアスタッフは目を離さずに見守ります。
【Ruuxaは手術を受けますが……】
生まれてから約4ヶ月が経過した9月3日、Ruuxaは前足の発育不良を補うための手術を受けました。
でも手術を受けた時もその後のリハビリ期間中も、Ruuxaはずっと元気いっぱい。それは相棒のRainaがいつも側にいてくれたから。
新しい環境で過ごさなければいけなかった時も、サファリパークの来園者の前に出る時も、つらい手術のあとでさえも、RuuxaとRainaはいつも一緒。だからいつも元気です。
大きくなっても、一緒に過ごして育んだ友情はきっと変わらないよね。
参照元=YouTube(San Diego Zoo Safari Park)1、2、3
執筆=南野バンビ(c)Pouch