10月29日、アメリカのミシガン州にあるGrand Rapids Catholic Central 高校で、97歳の女性のための卒業証書授与式がおこなわれました。
本日はYouTubeから、第二次世界大戦前のアメリカで家族のために高校中退を余儀なくされた少女、マーガレット(Margaret Thome Bekama)さんが、中退した高校から79年の時を経て卒業証書を授与されたという感動的なニュースをご紹介します。
【家族のために高校を中退】
多くの友人に囲まれて楽しい高校生活を送っていたマーガレットさん。彼女に悲劇が襲ったのは11年生(日本の高校2年生に相当)の時でした。母親が癌の診断を受け、小さな兄弟たちの面倒をみなければならなくなったマーガレットさんは、大好きな高校を中退せざるを得なくなります。
「学校を去るのはとても辛いことでした。学校には友人がたくさんいましたし、わたしは学校を愛していました」(海外サイトMashableより抜粋)
【その後も勉学を続け、幼稚園教諭に】
母親の死後、勉学の道を諦めなかったマーガレットさんは、家族の面倒をみながら勉強を続け、後に幼稚園の教諭となり、地元教会の幼稚園で17年間勤務するという功績を残しました。
【卒業証書授与に涙】
そんな彼女の噂を耳にした、母校であるGrand Rapids Catholic Central 高校の職員たちは、彼女の生き方や精神こそ、高校の理念にかなっていると考え、卒業証書を授与することを決定。
彼女は、自分の孫の年齢ほどの校長から、卒業生が被る四角い帽子と卒業証書を贈られることとなったのです。
「心の底から感謝を致します」(海外サイトMashableより抜粋)
目を潤ませて卒業証書を受け取ったマーガレットさん。その胸には、どのような思いが浮かんでいたのでしょうか?
それではお待たせしました。97歳の卒業生が高校の卒業証書を受け取る、感動的な動画をどうぞご覧下さい。
参照元=YouTube、Catholic Central High School公式ページ、Mashable
執筆=南野バンビ(c)Pouch
▼卒業証書を手にした97歳の女性の目には涙が
https://youtu.be/v5QRA7myECk