毎月1のつく日(1日、11日、21日だけ)は「ステキなぼっちの日」です。Pouchでは担当ライターが体を張ってぼっちの限界に挑み、ぼっちの可能性を広げるべく、世の中のさまざまな場所でぼっちでも楽しく過ごせるかどうかを誠心誠意、検証しています!
いや〜、今年の冬、クソ寒いですね〜! 寒波だかなんだか知りませんが、あまりの寒さに部屋の中で凍死しそうです。冬はただでさえぼっちに厳しい季節なのに、今年はまた一段と厳しい。先週の関東の大雪、まだあちこち雪の塊が残っていて、わたしは凍結した地面で滑って転びました。
どうせならちゃんとした場所で滑りたい……。というわけで今回は、ひとりスケートリンクです。スケートは小学校の子供会で行った以来、20年ぶりです。果たして滑れるのか?
【都心に増えるミニスケートリンク】
ここ数年都心では、会社帰りにもフラッと立ち寄れるという、ミニスケートリンクが増えています。TBSがある赤坂サカスのリンクや、としまえんのリンクなんかが有名みたいですね。
20年ぶりのスケートで、いきなり滑れるわけがないので、今回はインストラクターによるミニ講座があるという、東京スカイツリーのスケートリンクにしました。ロケーションもばっちりや!
【平日のリンクは人もまばら】
小さなリンクは平日の昼だと、人も少なくて滑りやすそうです。
入り口でスケート靴を借りて、ミニ講座の申し込みをします。ぶっちゃけスケート靴を履いて、普通の地面を歩くのすら怖いんですけど……。
【レッスンで滑るところまでいけない】
インストラクターは、タレントのすみれ似の健康的な美女。3歳の頃からスケートをやっているそうです。美しすぎて、ま、まぶしい……。
まずは、リンクサイドで、スケート靴を履いて歩く練習。膝を曲げて、足首に体重をかける感じで……と言われますが、ぶっちゃけよくわからない。
ほんとにこれでいいのか? と思っているうちに、すぐにスケートリンクへ。手すりを持っていても、足が滑りそうで恐怖!
今度は手すりをもったまま、カニのように横歩きする練習です。一歩、一歩と氷を踏みしめますが、氷がつるつる滑る!
まったく出来てる気がしないけど「上手上手!」と美女が声をかけてくれます。……嘘やろ?
次はカニ歩きではなく、まっすぐ歩く練習。重心を垂直に、お尻を常にスケートリンクに垂直にするイメージで……と言われますが、謎。なにそれ。ペンギンみたいに歩きますが、手すりを持ってないと足がつるつる滑って怖いです。
手すりがない部分に来たとき「手をつかずに歩いてみてください」と言われたけど、無理や!
転んでケガでもしたら仕事に障る……と思い、そこはパスしてひたすらリンクサイドで歩く練習。ミニ講座で、私は滑るところまではいけませんでした。トホホ。
この人、まったく滑れないのにスケートリンクにひとりで何しに来たんだろう……と思われてないか不安になります。
【転ぶのが怖い…!】
一人になったあとも、リンクサイドをへっぴり腰でただ歩く私。手すりを持ってるのに、滑って転びそうになり、そのたびに魂が抜けそうになります。
みんな、リンクの真ん中をザシューッ! スイスイ〜! っと滑ってるけど嘘やろ……。中にはジャンプっぽい技を決める人も。転んだら転んだで、みんな楽しそうです。
上手な人の滑り方を見ているうちに、少しコツをつかんで滑れそうな気配があったけど、転ぶのが怖くてどうしてもリンクサイドから離れる勇気が出ません。
ひとりぼっちとはいえ、こんなに転ぶことを恐れるなんて。なんだか人生の象徴のようです。それにしても、手すりにつかまってヨチヨチ歩いているだけの私は邪魔そう。
さらに、手すりをたよりに妙な体勢で歩いているので、右側の腕から脇にかけて、開始20分ほどで筋肉痛に。
少し慣れてきて楽しくなってきたけど、これ以上やると全身筋肉痛になりそうだったので、1時間もせずに退散しました。ぼっちスケート、寂しさとは別の次元で辛い。
【小さなリンクには幸せな光景が広がっていた】
まわりを見渡せば、カップルが転んでケタケタ笑っています。女子大生のグループも、たどたどしいながらもリンクを滑り、楽しそうな声をあげています。リンク脇では、お母さんが小さい子の手を取りながら「上手上手! 歩けたね!」と褒めていたりして、なんて幸せな光景なんでしょう。
なんだか泣きそうになってしまったのは、きっと白いリンクが眩しかったから……だけではない気がします。
ちっとも滑れなかったけど、なんとなく暖かな気持ちでリンクを後にしたのでした。
ぼっち度 ★★★★
幸せ度★★★★★★★★★
筋肉痛度 ★★★★★★★★★
※スケートリンク内での携帯やカメラの使用は禁止されています。リンク内で滑っている写真はすべて係の方に依頼して撮影してもらったものです
参考リンク=東京スカイツリー × ICE SKATING PARK 2018
撮影・執筆=御花畑マリコ (c)Pouch