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サウナ漫画『湯遊ワンダーランド』完結記念! まんしゅうきつこ×サウナ女子対談「女とサウナ」(ヌシ編)

2019年6月21日

Pouchでは「女子にこそサウナを勧めたい……!」と言い続け「サウナ女子の世界」の連載も3年目に突入。この夏からはサウナに関するドラマが始まるなど、ついに! 本当に! サウナブームがきた!! という感があります。

そんな中、人気を集めているのがまんしゅうきつこ(現・まんきつ)先生によるサウナ漫画『湯遊ワンダーランド』(扶桑社)。このたび『湯遊ワンダーランド』完結編となる第3巻が発売されたことを記念して、まんきつ先生ご本人がPouchに降臨です!

というわけで、まんきつ先生&Pouch代表・サウナ女子による対談を2回に分けてお届けしたいと思います。

テーマはずばり「女とサウナ」。男性は知らない女性ならではのサウナ室の様子、サウナに入って知った意外なメリット、そして知ってほしい「ヌシ」の存在、オススメのサウナ施設を語ってもらいました。

【ぶっちゃけ女性はサウナ嫌いが多し! 2人はなぜ好きに?】

——そもそも女子って「サウナは熱いし苦手」「水風呂? ムリムリ」という感じで、サウナが苦手な人が多い印象なんですが……おふたりがサウナに行き始めたキッカケって、なんですか?

まんきつ:アル中のときにライターのヨッピーさんからサウナを勧められて、その後に弟から「サウナと水風呂の交互浴」を勧められたんですよね。スピリチュアル界では「同時期に2人から言われたことは真理だ」という考えがあるので、行ってみようかなと。それでも最初はサウナだけ入ってたんですけど、水風呂入るようになってから一気にハマって。週4で通ってます。

サウナ女子:私の場合、サウナにハマった男友達から3ヶ月くらい「サウナ行こう!」って誘われ続けて。「どうしてもこの気持ちよさを伝えたい、おごるから行こう」と。サウナと水風呂の入り方を教えてもらって、それで1発目からハマりました。実は、それが今の夫なんですけど……。

まんきつ:なんていい話!

サウナ女子:3ヶ月ぐらいずっと、「サウナ行こう!」ってうるさくって。最初は「サウナと水風呂とか何言ってんだ」って思ってたんですけど、なんか彼は毎日ハッピーそうに過ごしてるんですよ。それでサウナの世界に飛び込んでみたっていう感じですね。今は忙しくて週1ですけど、一時期は週7で通ってました。

【サウナは肌にもメンタルにもいいって気がついた…】

まんきつ:私ふだん、ずーーーっと気を張ってるんですよ。でもそんなふうに過ごしてると、人って病んじゃうじゃないですか。私にとって、サウナと水風呂からあがったあとの休憩時間は、ほんとなんも考えない時間で。それが自分のメンタルに作用してるってすごく感じるんです。何も考えない時間持つのって、すごく大事だなって。

サウナ女子:女性って、月のリズムで気持ちが揺れ動いたりするじゃないですか。その揺れを鎮めるのにサウナはいいと思うんですよね。

——サウナ室はスマホも持ち込めないし、完全に外界からシャットアウトされますよね。そういう時間は貴重なのかも。ところで、女子としては美容面も気になるところですが、ふたりともめっちゃ肌がキレイですね……。

まんきつ:いや、美顔器とか全力で使ってますよ! たるみに一番大事なのって、頭皮ケアらしくて。私、サウナあがって水風呂入るときに、頭からバッシャバシャ水かぶってるんですよ。サウナで開いた毛穴に水をかけると頭皮がキュッとなる気がして(笑)。

サウナ女子:サウナに通ってから肌にツヤが出ました。以前に比べて肌荒れしにくくなったし、あと基礎体温が上がりました。

まんきつ:わかる、上がりますよね! 私も、ほんと汗かきやすくなりました。

次のページではサウナ室のヌシの話が……!

【女性サウナ室で避けては通れぬ“ヌシ”を描くワケ】

——女性サウナ室といえば、ボス的な常連客……サウナー呼ぶところの “ヌシ” という存在がいます。まんきつ先生の漫画にも強烈なヌシたちが登場しますよね。

サウナ女子:サウナ室って、当たり前だけど裸と裸の対峙じゃないですか。強そうに見えるのか、私はあんまり話しかけられたりしないんですけど、まんきつさんはそういう人を呼び寄せてるイメージがありますね……。

まんきつ:わたしも絶対話しかけられたくないと思って、最初はわざと隅っこで、目をつぶってたんです。それでも何度も通ううちに、だんだん「アイツ誰だ」って雰囲気になるじゃないですか。

サウナ女子:常連ぽくなってきちゃいますよね。

まんきつ:そうすると話しかけられちゃう。私、サウナデビューの何がネックかって、サウナにはじめて入った人が、常連さんに怒られちゃうことだと思ってて。

サウナ女子:たしかに。初めてサウナデビューした子とかからよく「怒られた〜(泣)」って話を聞きます。

まんきつ:なんでヌシのことを漫画で描いてるかっていうと、私も何も知らずに行って、ヌシの洗礼を受けちゃったから。あの漫画読んで「そういう人がいる」って分かったうえで行けば、言われたときのショックも少ないだろうなと思って描いてるんです。

——なるほど! ヌシの女性って、一見怖く見えるけど、ただ話し相手が欲しいだけだったりしますもんね。コミュニケーションがラフというか……。それを知らなかったらビックリするかも。

【ビギナーにオススメのサウナは?】

——ちなみに、ビギナーにオススメのサウナってありますか? ここなら女友達をサウナ沼に引きずり込めるぞ! っていう……。

まんきつさん: 鶯谷「萩の湯」ですかね。水風呂の温度が絶妙、初心者でも入りやすい。初めてっていう人をこのサウナに連れて行くと “ととのう” 感覚を理解してくれることが多いですね。

サウナ女子 :新宿テルマー湯ですかね。きれいだし、塩サウナに泥パックもあって美容にもいい。あと、最悪サウナがダメでも色々できます! ややお高めなのでヌシもいないかも。

——ありがとうございます。私も今度から友達をサウナに誘うときはそのふたつのどちらかで攻めてみます!

さて、続く後編はよりディープな話に! 『湯遊ワンダーランド』でも描かれるサウナとスピリチュアルの関係、サウナー向けのオススメサウナ、などをお送りします。お楽しみに〜!

参考リンク:扶桑社 湯遊ワンダーランド
取材・執筆:御花畑マリコ、サウナ女子
Photo:百村モモ (c)Pouch
Illustration:©kitsuko manshu / fusosha 2019

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