ガスコンロのかたちって、どれも大体同じ。そもそもあんまり気にしたことないかも……
そんな固定観念をくつがえすのが、中国・深圳のデザイン会社・Shenzhen Shenwenjiao Design Company Ltdが手がけた「ドライ・マウンテン・ガスストーブ(Dry Mountain Gas Stove)」。
波打つ表面が美しい曲線を描く、独創的な美麗デザインのガスコンロ。しかし、世界のデザインアワードで数々の受賞をしているそのデザインのお手本となったのは、ドライマウンテン=日本の “枯山水” なのだそう。
【ホントに枯山水だ!】
枯山水とは、水を用いることなく山とそこを流れる川を表現する、庭園の形式のこと。砂や石を敷きつめたうえで縞状のもようをつくり水面に見立てるのが特徴で、京都の龍安寺や大徳寺の庭園などが有名です。
そうした枯山水からインスパイアされているだけあって、「ドライ・マウンテン・ガスストーブ」の見た目は “卓上の枯山水庭園” という感じ!
黒のボディは円をふたつに割り直線でつなげた、いわばカプセルの形。この形にあわせて溝が刻まれています。
バーナーの周辺にある “ごとく” は花びらをイメージしているそうで、連なった曲線が美しい~!
【掃除しやすく設計されています】
見た目が美しいだけでなくお掃除がしやすいのも、このガスコンロのいいところ。
お湯が噴きこぼれて垂れないよう、天板の曲線のカーブが正確に計算されているほか、曲線があることでこぼれた油も拭き取りやすいとのこと。
またバーナー付近は、ごみが溜まりにくく取り除きやすいように設計されているといいます。
そのほか、天板に丸みをつけてスペースを20%節約し調理台のスペースを最大限に活用できるようにするなど、ユーザーにやさしい工夫がいっぱい~!
【世界的に有名な賞も受賞しているよ】
国際的なプロダクトデザイン賞・レッド・ドット・デザインアワードでも賞を受賞するなど、世界から注目を浴びている「ドライ・マウンテン・ガスストーブ」。
こんなガスコンロがあったら、キッチンにいる時間が楽しくなりそうですね♪
参照元:Red Dot Design Award、Dry Mountain Gas Stove
執筆:田端あんじ (c)Pouch