大人だって、小学生の頃に科学の実験でわくわくしたような感覚をもう1度味わいたい!
そんな願望を叶えてくれるのが、大人向けの付録付きムック「大人の科学マガジン」。
組み立て式の付録と冊子がセットになっていて、付録のラインナップも「二眼レフカメラ」「トイ・レコードメーカー」など、大人心をくすぐるラインナップなんです。
今回は「小さな活版印刷機」を組み立てて実際に使ってみたので、その過程をご紹介していきたいと思います!
【まずは組み立てから】
「活版印刷」とは、文字の部分が凸型になっているスタンプのような活字にインキを塗り、紙を押し付けて印刷する印刷方法です。型押しするため、独特の風合いがあるのが特徴です。
今回の付録では、「活版印刷機」を作って使うことができるんです。
箱を開けてみると、たくさんの部品が入っています。まずはこれらの部品を組み立てて「小さな活版印刷機」を作っていきす!
ドライバーを使ってネジで固定して、どんどん組み立てていきます。
小さなサイズのプラスドライバーはセットに付属しているので、自分で用意する必要がないのも助かります。説明書を見れば簡単に組み立てできるので、約30分で本体が完成しました〜!
【活字は全部で162個】
本体は比較的スムーズに完成したものの、ここからが大変でした……。
使える活字はひらがな・数字・アルファベットなど、全部で162個。これを全て手作業で切り取っていきます。
つなぎのバリ(トゲのような部分)を残さないように気をつけながら切っていくのですが、この作業が細かくて、細かくて……私が不器用なのかもしれませんが、なんと本体の組み立て時間の倍、1時間ほどかかってしまいました。
【いよいよ印刷!】
活版印刷機本体と、活字の用意ができたら、いよいよ印刷してみます!
まず給水紙を本体のインキ台にセットしたら、インキをのせます。
インキローラーにインキがのるようにコロコロ転がしていきます。これがなかなか難しくて、何度も何度も往復させました。
活字台に活字をセットします。このときセットした位置と反転したデザインに印刷されるので気をつけなくてはなりません。今回は名刺を作ってみることにしました!
活字台を本体にセットしたら、インキローラーを活字台の上でコロコロさせて、インキを活字にのせます。
このとき、全部の活字にインキがのるよう、何度も往復させるのがコツのようです。
本体に紙をセットしてハンドルを手前にぐぐっと引けば、インキが付いた活字が紙に押し付けられて印刷できる……という仕組みです。
【意外と難しい…でも可愛い!】
「簡単に印刷できました〜!」と言いたいところなのですが、最初は印刷に失敗してしまいました。
個人的に色々と試してみたところ、失敗の主な原因は次の2点。
・インキが活字にしっかり付いていない
・最後にハンドルを引くときの力が足りない
この2点に注意して印刷したら、きちんと印刷することができました!
ムラのある印刷もハンドメイド感があって、なんだか可愛いです。
【慣れればアレンジも楽しめそう】
ちなみに本誌には、消しゴムはんこを使ってイラストを印刷する方法なども紹介されていました。
お値段は3500円(税別)。キットに付属しているインキがなくなっても、水彩絵の具で代用ができるそう。
使い方の基本を覚えてしまえば、色々な印刷が楽しめそうです。興味がある方はぜひ挑戦して、オリジナルの印刷を楽しんでみて下さいね!
参考リンク:大人の科学.net
執筆・撮影:五條なつき
Photo:(c)Pouch