2020年10月13日、小岩井乳業の瓶入りフルーツ牛乳「小岩井フルーツ」が2020年10月末で販売終了するというニュースが入り、ネットに悲しみの声が広がりました。
サウナのあとは、瓶入りのフルーツ牛乳を飲むのが楽しみだったので私も大ショック……。
あのどこか懐かしく、ホッとするような甘さと爽やかな味わいのフルーツ牛乳、もう飲めないのでしょうか……?
後継商品などは発売されないのか、小岩井乳業に問い合わせてみました。
【後継商品などはないの?】
昨年「明治フルーツ」が販売終了し、年々、姿を消しつつある瓶入りのフルーツ牛乳。しかし、明治は瓶入りの販売終了後にペットボトル入りの「明治フルーツ」を発売していました。
もしかして「小岩井フルーツ」も、ペットボトルや紙パックで似たような商品が発売されるのでは……?
一縷の望みをかけて、小岩井乳業の広報課に問い合わせてみたところ、残念ながら後継となる商品の発売予定はないということでした。
また、既存商品の中に、類似商品などもないそう。うーん、残念……。
【商品愛に胸がいっぱいに】
また、販売終了となった理由については
「もともと販売ボリュームの大きな商品ではありませんでした。時代の流れとともに、役目を終えたのかな、と思っています。私たちとしても苦渋の決断でした」
とのこと。時代の流れ……なんとも切ない言葉です。
また、販売終了にあたって、販売終了を惜しむ声が多いことについても、予想外に大きな反響でとても驚いたそう。
今回、Pouch以外にもたくさんのメディアから取材を受けたそうですが
「皆さん『私も好きでした』と言ってくださるので、大多数ではありませんがファンの多い商品だったのだと思います」
とお話してくださいました。
【ノスタルジーの象徴としてのフルーツ牛乳】
印象的だったのが取材の最後の
「ひょっとしたら、みなさんフルーツ牛乳の存在を文化のひとつとして、時代のうつりかわりや、情緒やメランコリーを感じてくださっているのかもしれませんね」
というひと言。たしかに、銭湯帰りに冷たい瓶に口をつけ、甘いフルーツ牛乳を飲むときには、幼い頃を思い出すようなノスタルジーを感じていたように思います。
とはいえ、銭湯上がりに小岩井のフルーツ牛乳がもう飲めないのはファンとしては寂しい限り。期間限定でもいいので、ときどき復活してくれることを切に願っています。
取材協力:小岩井乳業
執筆・撮影:御花畑マリコ (c)Pouch