先日、姉妹サイトのロケットニュース24で「ぶつかりおじさん」についての記事を読んで思い出したことが。
東京へ越して約1年が経ったある日、私もぶつかりおじさんに遭遇したんです。
しかも、そのぶつかりおじさんが“かなり特殊”だったんですよね……。
【当時も“ぶつかってくる人”が話題になっていた】
今から約6年前、新宿の学校に通っていたわたし。
当時「新宿南口で人にぶつかったとおもったら、財布を盗まれていた」なんて噂が学校でチラホラ流れていました。
東京って物騒だな〜と思いながら他人事のように聞いていました。
【我が道をゆくおじさん…】
ある日、学校が終わったあとに、他愛のない話をしながら友人と並んで歩き、JRの改札へ向かう途中の出来事です。
雑多な人混みの中、新宿駅南口のルミネ1を通り越し小田急線の改札を通り過ぎたところでたまたま目についたのは、真正面から歩いてくるスーツ姿のおじさん。
新宿駅は人が多いので、普通は人の波をぬって歩くと思うのですが、ものすごいスピードでまっすぐこちらに向かってくるではありませんか。
違和感を感じ、咄嗟に「避けなきゃ!」と私の動物的な勘(?)が働き、間一髪で避けることができました。
【転がるおじさん…】
コンマ何秒で起こったこの出来事、私はバランスを崩して友達に抱きつくような形になったので笑っていたのですが……。
スーツのおじさんはぶつかる気満々の速度で向かってきていたせいか、速度を落とすことができず、そのまま近くのパンフレットが並ぶ棚に突っ込んで転んでしまったのです。
え〜〜〜〜!? と思っていたのも束の間、転んだおじさんはこちらに向かって
「いてぇじゃねぇか〜〜〜!(怒)」
と叫んだのです。
え〜〜〜〜〜〜!? 自分で勝手にコケたやーーーん! なんで避けたのキレられるの?
【“戦える人”には弱かった】
大きな声で怒鳴られた私は、思考停止。しかし、私の友人はいつもの口調で、
「いや、言いかがりですね」
と冷静に一言。周りがめちゃくちゃ注目している中、クールに対抗する友人……。
するとその“ぶつかってきたおじさん”は何事もなかったように立ち上がり、そそくさと逃げて行ったのでした。
【結局どうしたらいいのか…】
今回の件に関しては、頼れる友人が一緒にいたので救われましたが、もし私ひとりだったら怒鳴られたことにびっくりして、こっちは悪くないのに「すみません」と謝って、後悔してしまいそうです。
こうしたぶつかりおじさんに対しては「歩きスマホをやめる」などこちらができる予防策はあっても、これだ!という解決策がないんですよね。
そもそも、避けたのに怒るということは、こちらにぶつかるつもりだったということで……。ぶつかっても怒られる、避けても怒られるならどうしようもない気がします。
少しでもこういった“迷惑行為”が無くなりますように!
執筆:あん すず (c)Pouch