スイカを運ぶためだけに作られた「スイカバッグ」をはじめ、ユニークな試みにチャレンジし続けている土屋鞄製造所。
このたび新たに取り組んだテーマは「キノコ」。国内で初めて、キノコの菌糸体由来の新素材を採用したカバンや小物を共同開発したというのです!
キノコ由来のカバンとはこれいかに……!?
【なぜキノコなのか】
アメリカのバイオテック企業ボルト・スレッズ社が開発した新素材「Mylo™(マイロ)」。
キノコの菌糸体(※菌が構成する、根のような糸状の組織体のこと)を培養させて生産する人工レザーで、従来の革素材と同じように「柔らかな手触り」「上質感のある風合い」といった特徴があります。
菌糸体は、100%再生可能なエネルギーで稼働する垂直農法施設で生育。水と空気とマルチング材(菌糸体の生育時に培地の表面を覆うもの)さえあれば、わずか2週間足らずで生育できるため、安定した供給が見込まれているんです。
はじめは「なぜキノコ!?」とビックリしたけれど、サステナブルなアイテムとして近年話題の素材のよう。これからはキノコ由来のカバンが主流の時代が来るのかも……!
【とてもキノコとは思えない…!】
土屋鞄製造所では、昨年2021年夏から「Mylo™」を用いた新素材モデルの試作を継続。今回はプロトタイプとして、ランドセル、大人向けカバン3種類、バックパック、ウォレットバッグの計6型を発表しました!
大人向けカバンには、マルチに使えるスクエアバッグ、フラットなスリムケース、紙幣・小銭・カードが収納可能なファスナー付きミニ財布をセレクト。ミニ財布は2022年内の発売を目指しています。
いずれもレザーにしか見えないのに、実はキノコ由来というのが斬新!
本格発売前に実物を見てみたいという人は、6月9日から6月30日までの間、東京の土屋鞄製造所 渋谷店にて開催される期間限定展示へ足を運んでみるといいかもしれません。
参照元:土屋鞄製造所、objects.io、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch