子どもの頃に、「ジャックと豆の木」の絵本を読んだことはないでしょうか? この作品は、主人公ジャックが豆を手に入れたことから始まる物語です。豆は巨木に育ち雲のうえの巨人の城へと続いており、ジャックはよじ登って巨人と遭遇するのでした。
この物語はもともとイギリスの童話であり、19世紀の終わりに「イングランド民話集」の一篇、「Jack and the Beanstalk」として記されたものが現在の原型と言われています。誰にも馴染み深い物語が、映画『X-MEN』などの作品で知られるブライアン・シンガー監督によって、3D映画化されました。
今夏公開の予定で早くも予告編が公開されているのですが、その映像を見ると原作のふんわかとした世界観は一切なく、迫力満点のアドベンチャーに仕上がっているのです。あのメルヘンの世界は、どこへ行ってしまったのやら、ちょっと怖い……。
映画作品(ジャック・ザ・ジャイアント・キラー)は中世ヨーロッパを舞台に描かれています。若き農夫のジャックが、人間と巨人の戦いのきっかけを生み出してしまうようです。ストーリーの詳細は明かされていないのですが、お馴染みの物語なので予告編を見るだけでなんとなくストーリーの輪郭をうかがい知ることができます。
たしかに絵本のジャックも巨人と戦っています。ですが、予告編にあるような壮絶な戦闘ではなく、どちらかと言えば知恵比べの色合いが強かったように思います。しかし映画では、鬼のように恐ろしい巨人たちが、人間を滅ぼす勢いで襲いかかってくるのです。
これが3Dとなると、相当な勢いでスクリーンから巨人が飛び出してくることになるでしょう。絵本のメルヘンチックな要素は、一切なくなってしまうのでしょうか? 子どもが泣きながら観るような作品でないことを、切に祈ります。それにしても巨人怖い~……。
(文=チャーミー)
参照元:Youtube hollywoodstreams (http://goo.gl/x1hrx)