先日当サイトご紹介した、東京都文京区で見つけた痩せこけた雪だるま。月日は流れて、暖かい日が続くなどしたために、記者が立ち寄ったときにはもう彼(彼女?)の姿はありませんでした。
しかし、ある日の早朝。記者が再びかつての場所を通りかかると、溶け残った雪の塊の上に新たな張り紙があるではありませんか! しゃがみこんでよくよく読んでみると、そこには心に響くなんとも切ないメッセージが記されていたのです。
『みなさんのあたたかい「おうえん」のおかげで「きせき」のような長い日々をすごすことが出来ました。またいつの日か会いましょう。 雪だるまより』
なんということでしょう。溶けてしまってもなお、このようなメッセージを残すとは……! しかも前回と同様に、子供たちでも読めるよう、メッセージに難しい漢字は使用されておりません。
ここまで徹底した演出をして我々を感動させてくれるなんて、雪だるまの制作者のセンスにただただ脱帽。次に雪が降ったときには、「また会えたね」って言ってくれるのでしょうか? そんな期待を胸に、再び雪だるまさんに会える日を待ち続けてみたいと思います。
(写真、文=田端あんじ)
▼汚れた雪がなんだか切ない
▼やせ細りながらもなんとか立ち続けていた頃の雪だるま