世界中のオシャレな若者たちから絶大な支持を得て、音楽やファッションなどでいつも世界をリードしてきたUKカルチャー。そんな英国ロンドン・スタイルに異変が!?
近年、ロンドンの街のなかで、不思議なロゴがプリントされた洋服を身にまとうファッショニスタやセレブが多々目撃されているようです。そのロゴ(ブランド名)とは、「Superdry. 極度乾燥(しなさい)」といもの! どこかタイや中国あたりの路面店で売られてそうなニオイがしますけれど、れっきとした英国発のブランドであります。
由来は、日本語の字体に惹かれたデザイナーが、日本のビール「アサヒスーパードライ」の「Superdry」を翻訳サイトで日本語に変換して出てきたのが「極度乾燥(しなさい)」だったというなんとも拍子抜けなもの。
お洋服にプリントされている日本語はこのブランド名のほかにも「優れた配分」「会員証な」「極度の自動」「堅い天候会社」「信頼で」などなど、平仮名入と漢字を組み合わせたかっただけのような不思議なものばかり! ほかにも英語で「TOKYO」「OSAKA」「JPN」など地名が書かれているものもありますが、なかでも人気は「OSAKA」なんだそうな。
日本人が見るとどうも違和感を拭い去れないけれど、デザイナー本人は大マジ!
公式サイトを見ると、スタイリッシュなデザイン性としっかりしたディテイルを持つブランドで、ロゴ以外は特に不思議なところは見当たりません。気になる価格はTシャツで3500円前後、ニットは2万円前後、レザージャケットは5万円前後など(レディースとメンズ有)。ロンドンのみならず、ヨーロッパのいたるところの主要都市で大人気というのもスゴイですよね。
さて、このブランドに対しネット上に寄せられた日本人の感想は……
「細かく見ると色々ヤバイ」
「めっちゃ直訳やん」
「外国人には新鮮にオシャレにみえるんだろうか」
「(いくつかのデザインを見て)っていうか、中国語みたいなのが混ざってるぞ」
「ダサすぎて着れない」
「これ、オシャレなの?」
「JPNがイタい」
と、みなさん困惑気味。たしかに外国人に日本語がクールと思われるのは嬉しいけれど、あなたたちは本当にそのデザインでいいのか? と問うてみたくなります。
店舗はロンドンのほか、ニューヨークや北京などで展開中。ちなみに画像は、今年9月に当編集部の記者が北京にある同ブランドのショップで偶然撮影したものです。日本進出も近いそうですが……海外で大人気でも、当の日本人にはどれほど受け入れられるのか大変に興味深しであります。
(文=メル凛子/ 写真=Pouch.ハトポン)
参考本:Superdry.極度乾燥(しなさい)公式サイト(http://www.superdry.com/)
▼北京でこのブランドを目撃したハトポン記者。
オシャレにデザインしようとムリに日本語を取り入れた中国ブランドだと思ったという。
From UKの文字に「え??」と思ったがそれ以上は詮索しなかったという
▼公式サイトで通販されているお洋服の一例