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【ジブリ飯】シータがラピュタに行く飛行船の中で作ったシチューを作ってみた! とろ~り激ウマで海賊みたいにがっついてしまうよ♪

2012年10月1日


ジブリの作品には、いつもおいしそうな食べ物が描かれていますよね。先日、なんとなく『天空の城ラピュタ』を観ていたのですが、あるシーンでおなかが空きすぎて矢も盾もたまらなくなり、一時停止して冷蔵庫をあさってしまいました。

そのシーンとは、シータが飛行船の中でシチューを作るところ。皆さん、あのシチューを覚えていますか? 汚れまくった台所を任されたシータが、台所を掃除して、最初に作っていたメニューです。もう、勝手に命名しちゃおう。「ラピュタシチュー」と呼びましょう! ラピュタシチューがあまりにもおいしそうなので、いろいろ調べて作ってみましたよ!

公式レシピ本などが出ていないので、『天空の城ラピュタ』のあのシーンを何度も見て、インターネット上でもリサーチ。記者と同じように「あれ、食べたい!」という気持ちになった人がいるらしく、インターネット上でも色々なシチューが紹介されています。

まずは画像から推測するに、ラピュタシチューの色はデミグラスソース入りのシチュー。にんじんと、じゃがいもと、黒っぽい肉が入っています。この黒っぽい肉、インターネット上では牛タンだという説が主流のようですが、記者は違うと思います。だって、ドーラ一家は当時財政的にそんなに豊かでないはずなんです。あの人数がお腹いっぱいになる肉の量を考えると、牛タンだとけっこうお高い! 海賊が長期間飛行船に乗せていそうなものだと考えると、保存がきくパンチェッタ(豚の塩漬け肉)では? 熟成させると肉の色が黒っぽくなるし。

また、海賊はお酒を飲むものだからシチューには赤ワインがたっぷり入っているはず。ただし、安い赤ワイン。デミグラスソースは、保存のきく缶のものを使ったに違いない! (手作りかもしれないけど。)

問題なのはシータがほぼ完成したシチューにシャシャシャと削ぎ入れているものなのですが……、ラピュタシチューを作ってらっしゃる皆さんのなかで、アレを踏まえた方は見当たらず。でも、画面で出ているんだからアレは必須でしょ。ということで考えてみたのですが、あれ、記者はチーズだと思う! ほら、シチューって、よく生クリームがかけてありますよね。でも、生クリームなんて飛行船に乗せたらすぐに悪くなっちゃうし。生クリーム代わりのチーズですよ。海賊達が適当に放置していて固くなっちゃったチーズを、賢く「できる女子」なシータが、有効利用しちゃったわけです。(と、記者は勝手に決めました。ジブリの皆様、違っていたらごめんなさい。)

ということで、作ってみましたよ、ラピュタシチュー。皆さんが手軽く作れるように、簡易版で紹介しちゃいます!

【材料】4人分(ドーラ一家的な量にするためには3倍にしてください。)

・豚バラブロック(こってりが嫌いな方は豚肩ロース塊でも可) 400g
・赤ワイン 500cc
・たまねぎ 1個
・にんじん 1個半
・じゃがいも 1個
・ローリエ 2枚
・トマト缶 100g
・デミグラスソース缶 290g
・オリーブオイル(サラダ油でもOK) 適量 
・塩、こしょう、好みのハーブ 適量
・にんにく 適量
・チーズ 適量

【作り方】
1.

パンチェッタ(豚の塩漬け肉)を作る。豚バラブロックに塩とこしょう、好みのハーブをたっぷり擦り込み、キッチンペーパーとラップにくるんで冷蔵庫で2週間、寝かせる。最初の3日は毎日キッチンペーパーを取り替えて水気をのぞき、4日目からはキッチンペーパーなしにする。(2週間待てない人は、この工程は省いてOKです。でも、パンチェッタから作ると肉に風味がまして、シチューは激ウマになります。)

2.
肉、たまねぎ、にんじん、じゃがいもを一口大に切る。

3.
赤ワイン200ccを鍋でわかし、ローリエを1枚加えて肉を強火で10分ほど煮る。

4.
圧力鍋(なければ厚手の鍋)に油を引き、たまねぎ、にんじんをこしょうを適量ふって、中火で炒める。(多忙女子は、圧力鍋を持つことを強くおススメします。かなり色んな料理が時短でできるようになりますよ!)

5.
たまねぎが透き通ってきたら3を加え、残りのワインとトマト缶、にんにく、ローリエを1枚加えて圧力鍋のふたをしめ、強火で15分加熱し、火を止めて自然に圧が抜けるのを待つ。(圧力鍋がない場合は、40分煮込む。)

6.
デミグラスソースとジャガイモを入れて、さらに強火で5分加熱し、火を止めて自然に圧が抜けるのを待つ。(圧力鍋がない場合は、中火で15分煮込む。)

7.
塩こしょうで味を整える。かくし味にチーズをシータの気分でシャシャシャシャシャーと小さいナイフで削って入れてよく混ぜてできあがり。

ちなみに、今回のトマト缶はドーラ一家にちなみ、「ドーラ」なものを使いました。

以上です! まあ、パンチェッタを作らない場合は言ってしまえばタダのポークシチューなのですが、とろり激ウマで海賊ドーラ一家の息子達みたいにがっついてしまうこと、請け合いですよ。

食欲の秋に、ラピュタ会と称して友達を呼び、ラピュタシチューを食してみてはいかがでしょうか。友達が泊まる場合は、翌朝のご飯には目玉焼きを乗っけたトースト、通称ラピュタパンを出して、気分を盛り上げてね!

(文、写真=山川ほたる)

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