東京・四ツ谷駅を降りてすぐに見える白亜の宮殿・赤坂離宮。1909年に建設され、かつては東宮御所や、国会図書館などとしても使われていましたが、1974年からは国賓が宿泊する迎賓館として使われています。
日本に来る外国の王様や首脳クラス、つまりVIPの中のVIPのみが泊まることができる場所です。普段、我々庶民は入れないところなのですが、11月1日(木)~3日(土)まで、その前庭が一般公開されています。通常は要事前申し込みなのですが、今回は申し込み不用! 世界のVIPが泊まるホテルを超至近距離で見れちゃうチャンスですよー。
大きな門。建設当時、わざわざフランスから輸入したものだそうで、国宝に指定されています。手荷物検査を受け、中に入ると……とにかくひっろーーーーい!! 庭の向こうに大きく広がる石畳に豪華絢爛な宮殿スタイルの建物。『ベルサイユのばら』でオスカルがロザリーに出会った当初、ベルサイユ宮殿を見せるシーンみたい。
それにしても、庭の松の木と奥の洋式の宮殿スタイルの建物。そして、その建物も屋根に戦国武将が着ていそうなオブジェや完全にオリエンタルな鳳凰がいたりと、ベースはベルサイユ風なのに、しっかりと和の要素が入っているところが心憎い。和洋の粋をこらしたすごーく不思議な空間です。
今回の一般公開では敷地内の随所随所にスタッフやボランティアの方がいて、ガイドをしてくれます。単純に開放しているだけかと思いきや、いたれりつくせり。さすが国賓をもてなす場所なだけありますね。説明をしてくださるスタッフやボランティアの方はまさに歩く迎賓館辞典! 何を聞いてもすっと丁寧に答えてくださってちょっと感激です。私までVIPになった気分ですわ。
今回入れるのは、門から建物の目の前まで。残念ながら中を見ることはできません。建物の内部は毎年夏頃に一般公開されています。ただ、こちらは要事前申し込み、申し込み多数の場合は抽選になるそうです。競争率は高いのかな。聞いてみたところ開催期間後半の平日は結構狙い目らしいですよ♪
国賓が泊まる場所は、ある意味「日本代表」のような場所です。例年通りであれば、今回を逃すと来年の夏まで一般公開はありません。週末のお出かけ候補に入れてみてはどうでしょうか?
■迎賓館赤坂離宮前庭 公開
期間:11/1(木)~11/3(土)
時間:10時~16時(入場は15時30分まで)
入場料:無料
(写真、文=おおさか もぐみ)
参考リンク:内閣府ホームページ(http://goo.gl/EXPqX)