伝説の天才少女漫画家といえば岡田あーみん先生です。特に彼女のデビュー作『お父さんは心配症』の衝撃たるや、雑誌『りぼん』を愛読する乙女たちに良い意味でのトラウマを与えたほど! 筆者(私)にとって『お父さんは心配症』は心のバイブル。1コマ1コマ覚えています。それはさておき……。
とある日、やたらと大きな「片栗粉」の袋が会社にあるのを見つけました。その大きさ、業務用レベル。虫がわく前に使い切らねば……。そして私は思ったのです。「片栗粉といえば……第41話:恐怖の団体旅行の巻(前編)に出てきた “かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの” だわ! あれって、どんな味がするのだろう?」と。
ということで作ってみました!
作り方やレシピの前に、「かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの」について説明します。単行本だと第5巻。121ページ目の3コマ目だけに出てきます。
軽病の患者さんたちが乗った貸し切りのバスの中、ちょっと引き気味な北野に対し、おばあさんが「これ かたくりこに お湯とさとうを まぜたものだけど おいしいのよ いかが」と話しかけ、手に持っているのが「かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの」です。
粘り気のあるように見える「かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの」。私は20年以上も気になっておりました。そしてネットで検索してみると……なにやら意外とメジャーな食べ物であることが判明したのです!
「かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの」、それは通称「なんちゃって葛湯」とも言うらしく、片栗粉の量や調理方法によって様々な食感が楽しめる、無限の可能性を秘めた歴史古き食べ物であるようです。
作り方も様々ですが、私が作ってみたのは以下のとおり。
「かたくりこにお湯とさとうをまぜたもの」の作り方
■材料
片栗粉:お好み
砂糖:お好み
お湯:お好み
■作り方
その1:器の中に片栗粉と砂糖を適量入れる。そして熱湯を注ぎ、素早くかき混ぜる。
――以上です。
お湯が多ければサラサラ系、お湯が少なければネバネバ系になります。また、レンジで20秒ほどチンすると、な、な、な、なんと……わらび餅のように固まるのです! きな粉をまぶしたり、黒蜜をかけて食べてみると美味しいかも!!
でもって、気になる味ですが……なんというか素朴に美味い! やや粉っぽいのですが、そこがまた味がある。粉っぽい白玉だんごのような風味です。甘さが欲しければ砂糖を追加すればOK。サラサラ系に飽きたらレンジでチンしてわらび餅状態にするのも良いでしょう。
なんてったって「かたくりこに お湯とさとうを まぜるだけ」で、とっても「おいしいのよ いかが」です。あーみんファンで片栗粉が余っているなら是非とも一度はお試しください。ラララ〜ララ〜ララリ〜ララ〜♪
(写真、文=ハトポン)
▼レンジでチンすると固まるよ!