大阪市福島区の大阪市中央卸売市場本場の近くに、なんと10円で飲み物が買える激安の自動販売機があるというウワサを聞きつけた記者。真相を確かめるべく、2月28日にJR大阪環状線の野田駅に降り立ちました。
同市場本場西口の「旬味まゆとろ」で1日限定10食の超絶美味な「大とろ丼」を堪能して、いよいよ10円の自動販売機探しをスタート。と、ここでタイヘンなことに気が付いたのです。
そう、記者はとんでもない方向オンチにもかかわらず、10円の自動販売機が設置されている場所をちゃんと調べてこなかったのです!
分かっている情報は、「大阪地卵」という食品卸売会社の自動販売機であるということだけ。とりあえず、同市場本場に西口から入り、ウロウロ……オロオロ……。
困り果て、ベビーカーを押しながら歩いていた美人ママに、ダメもとで「オオサカジタマゴってどこにあるかご存じですか?」と聞いてみました。
すると、「オオサカジタマゴ? う~ん……あ、もしかしてオオサカジラン? それやったらここをず~っとまっすぐ行って信号越えたらあるわ」。ものすっごくラッキー!!!!!
美人ママに言われたとおり、ず~っとまっすぐ行って同市場本場の正門を出て、信号を越えましたが……分からない。どこにあるか分からないよ、オオサカジラン。ボク、もう疲れたよ……。
すると、車道のほうから声がして「おねえちゃん、まだ迷ってんの? そこやん。そこの左手にある緑色の建物やん」と、先ほどの美人ママが車の中から教えてくれます。
どうやらこの美人ママのダンナ様が同市場本場内で働いていて、家族で帰宅する途中みたい。道端で途方にくれている記者を見つけて、親切に声をかけてくれました。
あぁ、大阪って優しい町なんだなって、しみじみ。さて、無事に「大阪地卵」まで辿り着いたのはいいけれど、ウワサの自動販売機はどこかしら? 周辺を探してみようと歩き出すと、前方に何やらにぎやかな自動販売機を発見!
近付いてみると「オボッチャンも オジョウチャンも 福島新名所 ¥10自販機」と書かれたプレートが目に入りました。こ、これやん! 探してたん、これやん!
超特価の10円ドリンクのコーナーにはサンプルが置かれておらず、代わりに「何がでるかお楽しみ」とのポップが貼られています。そして、「より多くのお客様にお買い上げいただけますよう¥10商品はおひと組さま5本まで~」という貼り紙も。一体、何が飛び出すのでしょうか!
記者がものめずらしげに福島新名所を眺めていると、自転車に乗ったおばちゃんがやって来ました。自転車を止め、フツウに10円ドリンクを購入します。10円玉を入れてボタンをプッシュ、出てきた缶ジュースを自転車のカゴに放り込む、という一連の動作を何度も繰り返すおばちゃん。
「よく10円のドリンクを買ってるんですか?」と聞くと、「せやねん。小銭があるだけ買ってんねん」という返答が。おばちゃんが手に持っている缶ジュースを見ると、FAUCHON PARISの「蜜玉露」。えぇ、これが10円なの!?
「あ~、カゴ重たいわ」と言いながら立ち去るおばちゃんを見送り、記者も10円ドリンクのボタンをプッシュしてみました。すると、やっぱりFAUCHON PARISの「蜜玉露」が出てきました! さっそく、飲んでみると、もちろんフツウにおいしい! とろりと濃厚な甘さで、まるでスイーツみたい! 10円とは思えないおいしさです。
隣の自動販売機を見ると、「おとんも おかんも 福島新名所1本どうダス」のプレートが掲げられています。こちらに10円ドリンクはなく、何がでるかお楽しみの30円ドリンクを特売中。
ドキドキしながらボタンを押すと、サントリーの「夏のはちみつレモン」が出てきました。え、同じ自動販売機でこの商品、50円で販売中ですけど? これって20円得したってこと?
これらの自動販売機には、「午後の紅茶」や「カルピスウォーター」など、ほかにも格安ドリンクがずらりと並んでいます。なんでこんなに安いんだろうか……「ワケあり(季節外れのため)」と書かれているけど、ホントにそれだけなの? その謎を探るべく、さらに周辺を探索してみることにしました。
(写真・文=夢野うさぎ)
▼激安に驚くことなく、フツウに10円ドリンクを購入しています
▼10円ドリンクが買える自動販売機はこちら
▼ラインアップはこんな感じ
▼30円ドリンクが買える自動販売機はこちら
▼ラインアップはこんな感じ
▼FAUCHON PARISの「蜜玉露」の賞味期限は2013年5月4日
▼おいしいです~、ゴクゴク
▼30円ドリンクも買ってみました!
▼サントリーの「夏のはちみつレモン」が出てきました!