ウクライナのミュージシャンOleg Bergさんと、その娘Dianaさんが行っている音楽プロジェクト、『MajorVsMinor』。
誰もが知っている数多くの洋楽ヒットソングをメジャー・マイナーアレンジ、すなわち長調・単調にアレンジして、自身のYouTubeページなどで発表している彼ら。今回は『MajorVsMinor』が手掛けた名曲アレンジの数々を、ドドンとご紹介しちゃいます!
と、その前に、メジャースケール(長調)とマイナースケール(単調)の違いを、ちょこっとだけ説明しておくことにしましょうか。
メジャースケールとは、ものすごく端的に言うと、あの「ドレミファソラシド」という音階のこと。さらに細かく説明すると、第3音と第4音の間、そして第7音と第8音の間が半音になっている状態のことをいいます。要は聴いた瞬間、我々が「明るい」と感じる音が、メジャースケールです。
一方マイナースケールは、もっと複雑。「ナチュラル」「ハーモニック」「メロディック」と3種類ある上、音階を上昇するとき半音高くなったかと思えば下降する際は元に戻っていたり、とひと言で言い表すのはなかなか難しい……。ま、こちらも簡単にいえば、聴いたとき皆往々にして「暗い」と感じる曲がマイナースケールです、ハイ。
ビートルズの『Hey Jude』にマイケル・ジャクソンの『Beat it』、クイーンの『We will rock you』にレディー・ガガの『Bad romance』などが、メジャーアレンジまたはマイナーアレンジされている様は、一見、いや一聴の価値アリ。原曲ももちろん素晴らしくカッコイイのですが、アレンジもこれまた味わい深いものばかりなのっ。
その中でも特におススメなのは、メジャーアレンジされた、映画『ゴッド・ファーザー』のテーマ。悲壮感に満ちた原曲とは打って変わって、めちゃめちゃハッピーな仕上がりになっちゃっております。「抗争なんて馬鹿馬鹿しい…..それよりもさあ、一緒に花でも摘もうか」的な『ゴッド・ファーザー』のテーマはきっと、あなたを幸せな気持ちにしてくれることウケアイですわよ。
(文=田端あんじ)
参考元:YouTube
▼ビートルズ『Hey Jude』/マイナースケール
▼マイケル・ジャクソン『Beat it』/メジャースケール
▼クイーン『We will rock you』/メジャースケール
▼レッド・ホット・チリペッパーズ『Californication』/メジャースケール
▼レディー・ガガ『Bad romance』/マイナースケール
▼マドンナ『Material girl』/マイナースケール
▼ニルヴァーナ『Smells like teen spirit』/メジャースケール
▼シャーデー『Smooth Operator』/メジャースケール
▼『スーパーマリオ』のテーマ/マイナースケール
▼映画『ゴッドファーザー』のテーマ/メジャースケール