Pouch[ポーチ]

ながめているだけで面白い! 世界古典文学の貴重な手書き原稿の数々「星の王子さま」「地下の国のアリス」など

2013年5月13日

alice

パソコンで文章を書く一番のメリットは、スピードの速さと修正や編集の楽さではないでしょうか。手書きする機会がめっきり減った感のある最近では、作家の方々もパソコンベースでの仕事が主流になっているそうです。

そこで本日ご紹介したいのが世界古典文学の手書き原稿たち。時として長大なこれらの作品は、もちろん紙とペンで書かれています。当たり前ではあるけれど、歩みを止めて少し考えたい気持ちにもさせられます。

ご覧頂くのは、『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド)、『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)、『ハックルベリー・フィンの冒険』(マーク・トゥウェイン)、『嘔吐』(ジャン=ポール・サルトル)、『審判』(フランツ・カフカ)……などなど、そうそうたる世界文学の傑作たち。

オリジナル原稿には、どれも加筆修正や削除、校正のあとが生々しく残されていて、創作の苦労がうかがわれます。字体も神経質そうなの、大ざっぱなの、スタイリッシュなのといろいろあって面白い。眺めていると、どこか作者の性格が伝わってくるよう。

ひときわキッチリ書かれた『地下の国のアリス(不思議の国……の原型)』(ルイス・キャロル)には、作者直筆の挿し絵も。これはもともとが、友人である少女アリス・リデルにプレゼントしたオリジナルのお話だったためです。贅沢!

そんな興味の尽きない手書き原稿の世界を、ぜひお楽しみください。それにしても、発想、メモ、下書き、清書、と全て手書きするのは、実に厖大なエネルギー! 作家の苦労は今も変わらないはずですけど、やっぱり感服してしまう!

(文=黒澤くの)
参照元:Flavorwire.com

▼『グレート・ギャツビー』(スコット・フィッツジェラルド)

▼『星の王子様』(サン=テグジュペリ)

▼「ハックルベリー・フィンの冒険』(マーク・トゥウェイン)

▼『八月の光』(ウィリアム・フォークナー)

▼『怒りの葡萄』(ジョン・スタインベック)

▼『嘔吐』(ジャン=ポール・サルトル)

▼『ダロウェイ夫人』(ヴァージニア・ウルフ)

▼『クリスマス・キャロル』(チャールズ・ディケンズ)

▼不思議の国のアリスの原型、『地下の国のアリス』(ルイス・キャロル)

▼シャーロック・ホームズ『バスカヴィル家の犬』(コナン・ドイル)

▼『ボヴァリー夫人』(ギュスターヴ・フローベール)


▼『審判』(フランツ・カフカ)

▼『人間の絆』(サマセット・モーム)

▼『千夜一夜物語』の最古のアラビア語写本

▼『断頭台への招待』(ウラジーミル・ナボコフ)

▼『ノートル・ダム・ド・パリ』(ヴィクトル・ユーゴー)

▼『楽園のこちら側』(スコット・フィッツジェラルド)

▼『ジェーン・エア』(シャーロット・ブロンテ)

▼『君主論』(ニッコロ・マキャベリ)

▼『失われた時を求めて』(マルセル・プルースト)

▼『説得』(ジェーン・オースティン)

▼『ユリシーズ』(ジェイムズ・ジョイス)

モバイルバージョンを終了