ドイツ・フランクフルト生まれのアーティスト、Frank Kunertさん。写真家でもある彼の手から生み出される作品群は、ほかとは一線を画した独特の作風が、大きな特徴です。
本物かと見紛うほど精巧に作られた、ミニチュア模型。でもよ~く見ると……どこかがおかしい。
途中でプッツリ途切れてしまう階段に丸見えのトイレ、そしてナイフが突き刺さった家!? ひとことで言えば、シュール。それが、Kunertさんの作品の持ち味といえるでしょう。
自身が頭に思い描いた世界を実現すべく、細部にまでこだわったミニチュアを制作。構図まで完璧に計算して撮影された作品だからこそ、目の前に広がる風景がここまでリアルに感じられるのでしょうね。
すべてを自らの手で行うからこそ生まれた秀作。「ここではないどこか」へ見る者をいざなってくれるKunertさんのシュールレアリスムなミニチュア世界を、それではたっぷりとお楽しみくださいませ。
(文=田端あんじ)
参考元:Frank Kunert
▼個人的に超ツボです
▼制作の様子