「小人の世界って、一体どんなかんじなのだろう? 体が縮んだら面白いのになぁ」
幼い頃、誰しも1度は心に思い描いたこんな夢。そして今、この叶うはずのなかった夢が現実化する時代がやってきたのであります。
とはいえ周知のとおり、体を小人サイズにするような装置が発明された、というわけではありません。その逆、魔法の道具「3Dプリンタ」で、ミニチュアサイズのものを実物大にしてしまおう、というわけなのです。
ご紹介するのは、スロバキアのアーティストSilva Lovasovaさんが自身の卒業制作として手掛けた作品、『1:1project』。ドールハウスに備え付けられた家具、それらをデジタルソフトウェアの力で機能的なサイズへと進化させました。
ポリスチレンを素材に、細部まで完璧に再現。ソファに照明、ティーポットにティーカップ、書棚にいたるまで、なにもかもがそのまま大きくなっていることに感動を覚えずにはいられません。これぞ乙女の夢……改めて自分が21世紀に生きているのだということを実感させられますっ。
おままごと遊びをしていたあの頃を淡淡と思い出す、『1:1project』。3Dプリンタの可能性、そして楽しみ方を気づかせてくれる、大変興味深い作品ですね。
(文=田端あんじ)
参考元:Silva Lovasova
▼こちら原寸大のミニチュア家具、これが……
▼実物大化したら、こんなふうになっちゃうの!
▼この再現度、スンゴイ!
▼まるで自分が縮んでしまったみたい♪