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砂岩壁をコツコツ彫って作られた壮大過ぎる彫刻作品がスゴイ

2013年12月5日

Autosave-File vom d-lab2/3 der AgfaPhoto GmbH

アメリカ、ニューメキシコ州の砂岩に、こつこつ彫刻を掘り続けている男性。それが、本日ご紹介するアーティスト、Ra Pauletteさんです。

花や葉、そして貝殻。これらをモチーフに抽象的に描かれた彫刻は、実に精巧。いいえむしろ、いささか丁寧過ぎる、と言っても過言ではありません。

洞穴を彫りだして、そこへ刻んでゆくという作業をもう10年も繰り返しているという、Pauletteさん。

彼が持つその強迫観念的な性質、そしてほかのすべてを犠牲にしてしまうほどの深い情熱。それがあったからこそ、この大聖堂かと見紛うような素晴らしい作品が、この世に生まれたのでしょう。

しかし現在彼の偉業は、後継者との芸術的嗜好の相違、そしてスポンサーの資金不足を理由に、妨げられようとしています。

65歳のPauletteさんがあとどれくらいの時間を、この砂岩壁彫刻へと費やせるのか。すべて完成するその日まで作業ができること、そしてその全貌が必ずや日の目を見ることを、強く願わずにはいられませんね。

(文=田端あんじ)

参考元:Ra Paulette

▼これはスゴイ……!

▼ちなみに彫刻作品はこんな場所の内部にあるのです

▼作業中のPauletteさん、意外にお茶目なんですね

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